カルカッタ

精選版 日本国語大辞典 「カルカッタ」の意味・読み・例文・類語

カルカッタ

(Calcutta) インド共和国東部、ガンジス川分流フーグリ川にのぞむ都市。インド屈指の貿易港で、ジュート、米、茶などを輸出。一七七四年から一九一二年まで、イギリス領インドの首都であった。コルカタ

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デジタル大辞泉 「カルカッタ」の意味・読み・例文・類語

カルカッタ(Calcutta)

コルカタ旧称

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百科事典マイペディア 「カルカッタ」の意味・わかりやすい解説

カルカッタ

東部インド最大の都市。西ベンガル州州都。1999年ベンガル語発音のコルカタKolkataに改称ガンガー川の支流フグリ川河口から約140km上流に位置する貿易港。商工業・金融の中心黄麻(ジュート)・綿,金属,機械,化学等の工業が行われる。1690年イギリス東インド会社創設。1757年―1911年英領インドの主都。大学(1857年創立),国立博物館(1814年創立),動物園,植物園(樹齢180年の大バンヤンジュが有名),東インド会社ウィリアム要塞などがある。人口密度が高く,公害,住宅,衛生などさまざまな都市問題を抱える。449万6694人(2011)。
→関連項目テレサ(カルカッタの)ハウラーベンガル

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「カルカッタ」の解説

カルカッタ
Calcutta

ガンジス・デルタの中心都市。1999年にコルカタ(Kolkata)と改称。寒村にすぎなかったが,1690年,イギリス東インド会社が商館を建設してから,インド貿易の中心として,また植民地支配の拠点として急速に発展した。19世紀以降ラームモーハン・ローイタゴール等のベンガル人の知識人が台頭すると,彼らの社会改革運動,政治運動,文学運動などの舞台となった。またジュート業,機械工業,金融業などが発達し,ボンベイと並ぶインド最大の商工都市となった。20世紀初頭にはイギリス帝国の第2の都市と謳われたが,1912年,インド帝国の首府の地位をニューデリーに譲り,30年代には不況の打撃を受け,さらに47年のインド・パキスタン分離独立によって後背地の東ベンガルを失い,しだいに衰退した。

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世界大百科事典 第2版 「カルカッタ」の意味・わかりやすい解説

カルカッタ【Calcutta】

インド北東部,西ベンガル州の州都。人口440万(1991)。ハウラーHowrahなどの周辺諸都市と大都市圏(人口1102万,1991)を形成する。1772‐1912年には英領インドの主都であった。周辺は地形的にはガンガー(ガンジス)川デルタのなかでも老衰期に属し,堆積の結果池沼状に寸断された河道,自然堤防,後背湿地の発達を特色とする。そのためマラリア,コレラなどの熱帯性疾病が発生しやすい。ベンガル湾頭から約110km離れているが,フグリHooghly川の潮差は3~6mもあり,外航船の航行は困難で,また自然堤防上でも冠水しやすい。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カルカッタ」の意味・わかりやすい解説

カルカッタ
かるかった
Calcutta

インド東部、西ベンガル州の州都コルカタKolkataの旧称。イギリス植民地時代より長くカルカッタとよばれてきたが、1999年に古来の呼び名であるコルカタに名称を変更した。

[編集部]

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旺文社世界史事典 三訂版 「カルカッタ」の解説

カルカッタ
Calcutta

インド北東部,ガンジス川デルタ地帯の中心をなす都市で,西ベンガル州首都
1696年,イギリスの東インド会社が構築したウィリアム要塞がその基礎。その後,ベンガル総督・インド総督が駐在し,イギリスのインド侵略の拠点となった。独立運動の激化に伴い,イギリスは1912年デリーに遷都した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カルカッタ」の意味・わかりやすい解説

カルカッタ

コルカタ」のページをご覧ください。

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世界大百科事典内のカルカッタの言及

【ガンガー[川]】より

…流路の変遷がはげしいが,現在の本流は最も東側のパドマPadma川であり,バングラデシュを流れる。カルカッタは最も西を流れるフグリHooghly川左岸に発達した都市で,河口から約150kmの地点ながら感潮限界内にあるので,帆船時代からかっこうの船着場であったといわれる。低湿なデルタには一面に水田がひらけ,集落はやや小高い自然堤防上に立地する。…

※「カルカッタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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