カルガリー(読み)かるがりー(英語表記)Calgary

精選版 日本国語大辞典 「カルガリー」の意味・読み・例文・類語

カルガリー

(Calgary) カナダ、アルバータ州南部の中心都市。ロッキー山脈東にあり、農産物の取引中心地で、また、石油工業都市。一九八八年の冬季オリンピック大会開催地。

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デジタル大辞泉 「カルガリー」の意味・読み・例文・類語

カルガリー(Calgary)

カナダ、アルバータ州中南部の商工業都市。穀物家畜集散地近郊天然ガス石油を産し、石油工業も発展カナディアンロッキー玄関口人口、都市圏118万(2008)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カルガリー」の意味・わかりやすい解説

カルガリー
かるがりー
Calgary

カナダ、アルバータ州中南部の中心都市。人口88万8866(2001)。ロッキー山麓(さんろく)の東方80キロメートルにあり、標高1060メートル、半乾燥気候で、冬季にロッキー山脈から吹き下ろす高温で乾燥したシヌック風は周辺の植生多くの影響を与えている。1875年北西騎馬警官隊の要塞(ようさい)地となったのが起源。周辺は放牧地または小麦畑で、この広大な農牧地域の穀物、家畜の取引地として知られる。また、近郊鉱山、炭田への物資供給地で、鉄道、自動車道の要衝でもあったが、近郊のターナーバレーで1914年に天然ガス、1937年に石油が発見され、さらに北部で油田が発見されるに及んで、石油都市として急速な発展をした。石油、ガス会社が集中し、市中心部には高層ビルが林立し、カナダ一の人口急増都市となった。石油工業の発展とともに精油製粉、食品加工、機械製造、化学工業などの工場が多数ある。家畜取引所は現在も重要で、7月に開催されるロデオ大会のスタンピードは有名で、カナディアン・ロッキーへの玄関口にあたり、海外からの観光客も多い。1988年には冬季オリンピックが開催された。

[山下脩二]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カルガリー」の意味・わかりやすい解説

カルガリー
Calgary

カナダ,アルバータ州南部の都市。グレートプレーンズの西端,ロッキー山麓,ボー川とエルボー川の合流点にあり,標高 1048m。1月平均気温-11℃,7月平均気温 17℃,年降水量 445mm。 1875年ノースウェスト騎馬警察隊によるフォート・カルガリーの建設に始る。 83年カナディアンパシフィック鉄道の開通によって 93年に市となった。アルバータ州南部とブリティシュコロンビア州東部の商業の中心地。周辺はコムギ生産と牧畜が盛ん。製粉,食肉加工,ウイスキー,ビール,石油精製,窒素肥料,硫黄の工場がある。 1914年に 60km西のターナ谷でガス田,油田,47年にエドモントン南方のレダックで油田が発見されて以来,石油化学工業の中心となった。アルバータ大学 (1906) ,カルガリー大学 (45) がある。ロデオ大会などを行うカルガリー・スタンピードが有名。 88年冬季オリンピックの開催地。人口 109万6833(2011)。

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百科事典マイペディア 「カルガリー」の意味・わかりやすい解説

カルガリー

カナダ,アルバータ州南部の都市。農牧業を営む移民が多く,〈カウ・タウン(牛の町)〉とも呼ばれたが1914年天然ガス,1937年に石油が発見され,工業都市として発展。交通の要地。また食肉加工,金属加工等の工業も発達。1988年冬季オリンピックの開催地。109万6833人(2011)。
→関連項目カルガリーオリンピック(1988年)

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世界大百科事典 第2版 「カルガリー」の意味・わかりやすい解説

カルガリー【Calgary】

カナダ,アルバータ州南西部の都市。人口71万0677(1991)。ロッキー山脈の東麓に位置し,標高1049mでカナダの都市の中ではもっとも高い。1875年北西部騎馬警察の駐屯地が設けられ,83年にはカナダ・パシフィック鉄道がここを通過し発展の基礎が与えられた。農牧業に従事する移民が東部から陸続と入り込み,〈カウ・タウン(牛の町)〉の異名があったが,1914年に天然ガス,37年に石油が市の南西約40kmのターナー渓谷で発見され,一躍鉱工業都市となった。

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