カンカン調子(読み)カンカンぢょうし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンカン調子」の意味・わかりやすい解説

カンカン調子
カンカンぢょうし

箏の調弦名称。菊高検校作曲御国の誉』に用いられた調弦。それまでの陰音階に基く調弦法に対して,明清楽の音階 (ドレミソラ) を利用。したがって,明清楽の『九連環』の歌い出し「カンカンエー」によって,この名で呼ばれた。この新調弦による作曲は,その後の明治新曲の作曲運動の先駆となった。この曲の高音の調弦を,のちに「楽調子」とも称し,低音はのちの「乃木調子」の為・巾弦を1音上げたものとなっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む