カンボジア語(読み)カンボジアゴ

デジタル大辞泉 「カンボジア語」の意味・読み・例文・類語

カンボジア‐ご【カンボジア語】

クメール語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「カンボジア語」の意味・読み・例文・類語

カンボジア‐ご【カンボジア語】

  1. 〘 名詞 〙クメールご(━語)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カンボジア語」の意味・わかりやすい解説

カンボジア語
かんぼじあご

カンボジアを中心に、タイ、ベトナムにも分布しているクメール人の言語で、クメール語ともよばれる。使用人口は約800万から約900万人(1997)と推定される。ベトナム語、ベトナム・カンボジア国境付近のスティエン語、バナル語、タイのクイ語、ラワ語、ラオスのクム語、ビルマのモン語、パラウン語、マレーシアのサカイ語、インドのカシ語などとともに、モン・クメール語族をなし、さらにインドのムンダ語、ニコバル語などとともにオーストロアジア語族を構成する。

 南インド系の文字を使用し、7世紀初頭以来の碑文が残されているが、主として寺院などへの寄進の記録であって、内容には乏しい。

 文法的にはいわゆる孤立語で、名詞の格変化、動詞の人称、数、時制活用などの語形変化はいっさいなく、語順と助辞が文法上大きな役割を果たす。基本的語順は、目的語は動詞の後ろ、修飾語句は被修飾語の後ろに置かれる。数詞が独特の体系を示し、6から9までは、6=5+1、7=5+2のように五進法、さらに4、20、40、400に固有の数詞がある。かつては30=20+10、50=40+10、60=20×3のような表し方をしたが、現在ではタイ語からの借用語を使用している。緊喉(きんこう)母音と弛喉(しこう)母音の対立があり、二重母音、二重子音の種類も多い。語彙(ごい)にはサンスクリットパーリ語からの借用が多い。かつては前接辞や挿入辞による語形成を行ったが、現在では造語力を失い、化石化している。

[坂本恭章]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンボジア語」の意味・わかりやすい解説

カンボジア語
カンボジアご
Cambodian language

カンボジアの公用語。かつてクメール王国を築いた民族の名により,クメール語ともいわれる。モン語やバナル語などとともにモン=クメール語族をなすとされる。話し手は 1000万人以上あり,カンボジア本国のほか,ラオス,タイ,ベトナムに住む。固有語は1ないし2音節から成り立つ。孤立語的で文法関係は主として語順によって示され,主語-動詞-目的語,被修飾語-修飾語の形式をとる。サンスクリット語,パーリ語,タイ語,中国語などからの借用語が多い。南インド文字 (パーリ文字) 系のクメール文字を使用。最古の文献は7世紀の碑文。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「カンボジア語」の意味・わかりやすい解説

カンボジア語 (カンボジアご)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「カンボジア語」の意味・わかりやすい解説

カンボジア語【カンボジアご】

クメール語

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のカンボジア語の言及

【アウストロアジア語族】より

…(1)ムンダ諸語Munda(インド)(a)北ムンダ語派 サンターリー語Santali,ムンダーリー語Mundariなど(b)南ムンダ語派 カーリア語Kharia,ソーラ語Soraなど(c)西ムンダ語派 ナハーリー語Nahali(2)ニコバル諸島諸語Nicobarese(3)モン・クメール語族Mon‐Khmer(a)カーシー語派Khasi(アッサム地方) 標準カーシー語Standard Khasiなど(b)パラウン語派Palaungic(ビルマ) パラウン語Palaung,ワ語Wa,ダノ語Danaw,ラワ語Lawaなど(c)モン語派Monic(ビルマ,タイ) モン語Monなど(d)クム語派Khmuic(タイ,ラオス) クム語Khmu,ラメート語Lametなど(e)ベト・ムオン語派Viet‐Muong(ベトナム) ベトナム語Vietnamese(南・北等の方言がある),ムオン諸語Muong(正しくはMu’o’ng)など(f)カトゥ語派Katuic(ベトナム) カトゥ語Katu,ブル語Bru,クイ語Kuy,パコ語Pacohなど(g)バナル語派Bahnaric(ベトナム,カンボジア) スティエン語Stieng,チュラウ語Chrau,スレ語Sre,ムノン語Mnong,ロベン語Loven,ブラオ語Brao,バナル語Bahnar,セダン語Sedangなど(h)ペアル語派Pearic(カンボジア) ペアル語Pear,チョン語Chong,サムレ語Samreなど(i)クメール語Khmer(カンボジア,ベトナム,タイ。北・中・南等の諸方言がある)(j)ジャハイ語派Jahaic(マレーシア) ジャハイ語Jahaiなど(k)セノイ語派Senoic(マレーシア) テミアル語Temiar,セマイ語Semaiなど(1)セメライ語派Semelaic(マレーシア) セメライ語Semelaiなど この中で政治・文化的に重要なのは,モン・クメール語族に属するクメール語(カンボジア語),ベトナム語モン語で,前2者はいずれも国語であり,モン語は古く栄えたモン族の言語として,ビルマ(現,ミャンマー)とタイとに文化的に大きな影響を与えた。この語族は20世紀初めにW.シュミットが発表した一連の論文により確立された。…

【クメール語】より

…カンボジアを中心に,タイとベトナムに分布するクメール族の言語。カンボジア語Cambodianとも呼ばれる。アウストロアジア語族中のモン・クメール語族に属し,使用人口は600万人くらいと推定される。…

※「カンボジア語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」