翻訳|kart
1956年にアメリカで生まれた超小型レーシングカー。莫大(ばくだい)な資金を必要とするためメーカーどうしの戦いになってしまった観のある自動車レースを、純粋のアマチュアの手に取り戻そうとするものである。ボディーやサスペンションをもたず1人乗りで、直径25ミリメートル以上、肉厚1.8ミリメートル以上の円形鋼管、または同等の強度があるフレームをもつ。ホイールベース101センチメートル以上127センチメートル以下、全長182センチメートル以下で、タイヤは外径22.2センチメートル以上44.1センチメートル以下の空気入り。操向装置は直結またはラック・ピニオン。エンジンは2ストローク単気筒が中心だが、量産の100ccから、エンジン2基の合計200cc、量産2気筒250ccまで7クラス8種がある。変速機もクラスに応じて装備禁止から最高6段まで許されるものまである。
カート競技は国際的にはFIA(国際自動車連盟)が統括しており、国内的には各国のASN(FIA加盟の国内組織。日本ではJAF〈日本自動車連盟〉)がその任にあたる。カートライセンスは、ジュニア国内A(10~14歳)とB(12~14歳)、セニア(15歳以上)国内AとB、ジュニア国際(13~14歳)、セニア(15歳以上)国際A、B、Cの8種がある。レースには走行時間60分または走行距離60キロメートル未満のスプリント・レースと、60分または60キロメートル以上のエンデューロ・レースの2種がある。各国にチャンピオンシップのかかったシリーズ戦があり、わが国にも全日本カート競技選手権シリーズやジャパンカートプリ(旧称ジャパンカートグランプリ)などがあり、非常に活発にレースが行われている。なお、ゴーカートはカートの商標名である。
[高島鎮雄]
2008年現在、カートに使用されているエンジンは最大450ccまでで10種を越えている。
[編集部]
…モカ・コーヒーの名で愛されてきたイエメンのコーヒーは,現在では生産量が1万tを切っている。麻酔性のある茶樹カートが換金作物として急激な増産傾向にあり,問題となっている。おもな輸出品は綿花,菓子,ビスケット,生皮革,コーヒー。…
…高原地帯は南北に延びて西に海岸線へ続くティハーマ平野,東にルブー・アルハーリー砂漠へ続く平原を形成する。山麓では農耕が営まれ,頂上近くまで段々畑が続き,カート(麻酔性のある茶樹)などが栽培される。【塩尻 和子】。…
…1956年アメリカのレーシングカー設計者によって現在のようなものが作られた。57年にはこの車がカートkartと名づけられ,〈ゴーカートGo‐kart〉の商品名で売り出された。日本では,一般に遊園地などにあるカートに似た車をゴーカートということが多いので,レース用は〈レーシングカート〉と称されている。…
※「カート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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