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生没年不詳。2世紀ごろの古代ローマの法学者。生涯のみならずフルネームも不詳。正しくはガーユス。「ガイウス」は、ローマ人の三つの名前のうち個人名にあたると考えられている。属州出身者と思われる。同時代の他の法学者と異なり、官職にもつかず、皇帝の諮問に答える解答権ius respondendiももたない純粋の学究だった。彼の主著である『法学提要』Institutiones(160ころ)は、4、5世紀に東部の法律学校の1年生用のテキストに用いられたものと思われ、ユスティニアヌスの『法学提要』の基礎ともなった。法律を、人personaeの法、物resの法、訴訟actionesの法に分けた分類、物を有体物と無体物に分けた分類など、後世に影響を与えた理論が多い。
[弓削 達]
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…一般には法学入門書を意味し,ローマ古典期法学者の何人かの著作があるが,その中で,私法を人,物,訴訟に区分しその順序で理解しやすく叙述したガイウスの《法学提要》4巻がとりわけ重要である。ユスティニアヌス1世は法典編纂に際し,ガイウスのそれをもとに,その後の法の変更を併せ考慮した《法学提要》4巻をテオフィルスおよびドロテウスに作成させ,533年学説彙纂と同時にこれに法的効力を付した。…
※「ガイウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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