精選版 日本国語大辞典 「キビ」の意味・読み・例文・類語
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イネ科(APG分類:イネ科)の一年草。稈(かん)は中空、高さ0.7~1.7メートル。根際から2、3本の分げつを出す。生育につれ10~20枚の葉が出るが、茎の上部の葉は大きく、葉身は長さ30センチメートル、幅2センチメートル。夏から秋、茎頂に多くの小穂からなる花穂をつける。小穂は2小花からなり、上位の小花は結実するが、下位のものは不稔(ふねん)性である。果実は長さ2ミリメートルほどのやや扁平(へんぺい)な球形で白または黄色、1000粒の重さは4グラム前後である。花穂が長く枝分れし、実ると垂れるものを平穂型、枝がやや短く、実ると片側に寄って垂れるものを片穂型、枝が短く、実っても垂れないものを密穂型とよぶ。
原産地はアジア中央部から東部にかけての温帯地域と推定されている。中石器時代(前8000~前4000)にはヨーロッパに伝わっていた。中国では有史以前から栽培され、中国北部から朝鮮を経て日本に渡来したらしいが、米、麦、粟(あわ)、稗(ひえ)よりも渡来は遅いらしい。古名はキミで、果実が黄色みを帯びるところからきている。栄養価が高く、五穀の一つに数えられ、古くは重要な食糧とされていた。世界に数百の品種が知られ、アジアやアフリカでは食用や醸造原料、飼料とするため多く栽培される。糯(もち)と粳(うるち)とに区別されるが、中間的なものが多い。日本では、早生(わせ)糯、早生黒糯、信濃(しなの)1号、黄糯などの品種があるが、現在はほとんど栽培されていない。
[星川清親 2019年8月20日]
精白したキビ100グラムの熱量は363キロカロリーで、水分13.8グラム、タンパク質11.3グラム、脂質3.3グラム、炭水化物70.9グラムを含む。栄養価は米や麦に劣らず、消化率も高い。中国やアフリカそのほかキビの生産のある地域では、一般には米と混炊して主食としたり、粉にして団子や餅(もち)とする。飴(あめ)などの菓子原料とするほか、小麦粉と混ぜてパンにする。醸造原料にもされ、中国北部では古くから黄酒(ホワンチウ)を醸造した。茎葉や糠(ぬか)は家畜の飼料とされるが欧米では果実も飼料とする。アメリカではブタの飼料とするのでhog milletの名がある。
[星川清親 2019年8月20日]
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…在任1940‐43)が,その末期の混乱期はマンネルヘイム元帥(在任1944‐46)が担当した。続いてパーシキビPaasikivi(在任1946‐56)が2期務め,56年からケッコネンが5選され25年間も大統領の座にあった。1982年以降はコイビストMauno Koivisto(1923‐ )が第9代大統領の職にあった。…
※「キビ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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