キャタピラー(無限軌道)(読み)きゃたぴらー(英語表記)caterpillar

翻訳|caterpillar

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

キャタピラー(無限軌道)
きゃたぴらー
caterpillar

鋼板鎖状に連結し、二つの車輪にベルト状に掛けた無限軌道のこと。caterpillarとは、本来「毛虫」「いも虫」の意であるが、現在は商品名となっている。農業用・土木用車両、あるいは雪上車などに使用されている。また戦車装甲車など軍事用にも使用される。キャタピラーは車輪に比べて接地面積が大きく、摩擦も大きいので、キャタピラーを取り付けた車両は、凹凸の多い道路、湿地帯などでも容易に走ることができる。走行方向を変えるときは、左右のキャタピラーの回転速度を変えることによって行う。また回転半径大小に変えることができ、さらに左右のキャタピラーの回転を逆方向にすると、車両の中心はまったく動かず旋回するなどの動作も行える。

[中山秀太郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android