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デジタル大辞泉
「キャラコ」の意味・読み・例文・類語
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キャラコ
きゃらこ
calico 英語
Kaliko ドイツ語
正確にはキャリコとよび、もとインドのカリカット(コジコーデ)地方から輸出された綿織物であったが、現在では一般に経糸(たていと)に30番、緯糸(よこいと)に36番の綿糸を使って平織にした金巾(かなきん)(キャラコ)類をさしている。漂白、染色、捺染(なっせん)加工などを施して、衣料用として広く使用されてきたが、高級化の傾向からポプリン級の生地(きじ)に移行する傾向が強い。なおハンカチーフ、足袋(たび)地、エプロン、婦人・子供服などや、広幅のものはシーツ地に使われるものが多い。
[角山幸洋]
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キャラコ
平織の綿織物の一種。金巾(かなきん)に似ているが組織が密で,ふつう漂白して強いのりをつけ堅い仕上げをする。白のほかに無地染やプリントなどもある。インド更紗はこの布を染めたもの。丈夫で実用的な布地なので,シャツ,ハンカチーフ,足袋,カバー類などにする。もともとの名はキャリコcalicoといい,インドの港カリカットの転訛(てんか)といわれる。
→関連項目カリカット|キャラコ禁止法
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キャラコ
calico
金巾 (かなきん) ともいう。経糸,緯糸が 20~50番程度の綿糸 (または 20番以上のスパンレーヨン糸) の平織物。ヨーロッパでは 17世紀以降インドより各種の木綿織物を輸入し,これを一般にキャリコと呼んだ。名称はこの貿易の主要港の町名 Calicutに由来する。イギリスでは模様のない白無地物を,アメリカではモスリンより粗いプリント綿織物をいう。用途はパンツ,エプロン,シーツ,夜具,着物裏,カーテン,足袋地など。
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キャラコ
カリカット(Calicut)▼インド南部のケララ州の海港。バスコ・ダ・ガマが喜望峰を迂回して到達した地として知られ、一五一一年にはポルトガルが貿易基地を建設した。その後、ゴアに次ぐ海港となり、一六一六年に英国が交易所を建設したが、その領有を巡ってフランス、オランダと争った歴史がある。カリカットという地名そのものも、薄くてつやがある目のつんだ白い木綿地「キャラコ」の生産地としてすでに知られていたことに由来する。
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キャラコ
平織綿織物の一種。キャリコcalicoの俗称。インドで初めて生産され集産地のカリカットCalicutから輸出されたので,この名がある。インド更紗(さらさ)はこのキャラコに捺染(なつせん)したものである。イギリスでは白綿布をキャラコといい,アメリカでは一般の綿布とか捺染した綿布を広義にキャラコと呼んでいる。日本ではイギリスから最初に輸入されたキャラコが漂白品であったので,キャラコすなわち漂白品となっている。
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