キリスト教民主同盟(CDU)(英語表記)Christlich-Demokratische Union

山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

キリスト教民主同盟(CDU)(キリストきょうみんしゅどうめい)
Christlich-Demokratische Union

カトリック中央党母胎とし,プロテスタントの政治勢力をも結集したドイツの政党。さまざまの階層を含むが,その中心は工業資本家と右派労働組合である。第二次世界大戦後の1945年9月ライン地方で結成され,漸次他の州に及び,占領地区ごとに統一組織を形成した。バイエルンではキリスト教社会同盟(CSU)と称するが,密接な関係を持つ。ドイツ連邦共和国成立により英米仏占領地区の組織は統合し,アデナウアーを党首に選任した。その綱領は,民主主義・連邦主義の堅持,キリスト教的家族の育成,労働者の経営参加,社会保障の徹底化,そして社会的市場経済の実現,西ヨーロッパの統合,などである。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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