キンキマメザクラ(読み)きんきまめざくら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キンキマメザクラ」の意味・わかりやすい解説

キンキマメザクラ
きんきまめざくら / 近畿豆桜
[学] Cerasus incisa (Thunb.) Loisel. var. kinkiensis (Koidz.) H.Ohba
Prunus incisa Thunb. var. kinkiensis Ohwi

バラ科(APG分類:バラ科)の落葉小高木。本州の中部地方以西、近畿中国地方に分布するマメザクラ変種。高さ3~5メートル。葉は倒卵形ないし広倒卵形、長さ4~8センチメートルでマメザクラより大きい。花は白色か淡紅色で萼筒(がくとう)は細長く8~9ミリメートル。

小林義雄 2019年12月13日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のキンキマメザクラの言及

【サクラ(桜)】より

…関東,甲信地方から静岡県東部の山地に生えているが,富士,箱根地方に多いので,フジザクラまたはハコネザクラともいわれている。純白な花弁に,鮮緑色の萼をつけた緑萼桜(りよくがくざくら)や八重咲き,菊咲きなどの品種があり,本州の中部より西の山地には変種のキンキマメザクラ(近畿豆桜)var.kinkiensis(Koidz.) Ohwiが分布している。 昔から日本人に親しまれてきたヤマザクラ(山桜)P.jamasakura Sieb.ex Koidz.(イラスト)は,4月に赤茶色に染まった葉を広げると同時に,淡紅白色の花をほころばせる。…

※「キンキマメザクラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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