ギニア(英語表記)Guinea

精選版 日本国語大辞典 「ギニア」の意味・読み・例文・類語

ギニア

(Guinea)
[一] アフリカ西部大西洋岸の地域総称。広くはモロッコ南部からアンゴラ南部までを、狭くはギニア湾に面する地域をさす。一六世紀から一九世紀にかけてヨーロッパ諸国の貿易港が開かれ、交易商品の種類により穀物海岸象牙海岸黄金海岸奴隷海岸などの名が付けられた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ギニア」の意味・わかりやすい解説

ギニア
Guinea

正式名称 ギニア共和国 République de Guinée。
面積 24万5857km2
人口 1293万1000(2021推計)。
首都 コナクリ

アフリカ大陸西部の国。北はセネガルマリ,東はマリの一部とコートジボアール,南はリベリアシエラレオネ北西ギニアビサオと国境を接し,南西は大西洋に臨む。沿岸部は高温多湿な海岸平野で熱帯雨林地帯。北東部のニジェール川上流域はサバナ,南東部はニンバ山 (1752m) を含む高地で,中西部に西アフリカの分水界をなすフータジャロン山地がある。年平均気温はコナクリで 26.7℃。年降水量は最も多い沿岸部で 4000mm以上。 15世紀,沿岸部にポルトガル人が来航,以後ヨーロッパの奴隷商人の寄港地となり,17世紀にはフランスとイギリスが支配権獲得をめぐり争奪,1849年沿岸部の一部がフランス領となったのをはじめ,1880年コナクリのあるトンボ島,1881年フータジャロン山地がフランス保護領となった。 1890年セネガルから分離して別の植民地となり,のちフランス領ギニアと改称,1895年フランス領西アフリカの一部となった。 1946年フランス海外領となったが,1958年9月の住民投票の結果フランス第5共和国憲法を拒否,同年 10月フランス共同体から離脱し,ギニア人民革命共和国として独立。 1984年無血クーデターにより現国名に改称。経済はかつては農業と牧畜に依存したが,1950年代に始まったボーキサイトと鉄鉱石の開発により大きく進展。輸出の大半は世界屈指の埋蔵量をもつボーキサイトと,その半加工品のアルミナで,ほかに鉄鉱石,金も産する。ボーキサイト鉱山はフリア,ボケ,キンディアなどにあり,鉄鉱石はリベリアとの国境のニンバ山と,コートジボアールとの国境に近いシマンドゥ山に豊富な鉱脈があり,1981年から外国資本による開発が進んでいる。農産物の輸出はコーヒー,バナナ,パイナップル,パーム核など。住民は沿岸部のスス族,山地部のフラニ族 (→フルベ族 ) ,北東部のマリンケ族,南部のキッシ族などが主。 80%以上がイスラム教徒で,ほかは部族固有の伝統宗教とキリスト教徒。公用語はフランス語であるが,現地語の使用が奨励されている。

ギニア
Guinea

アフリカ大陸西部,大西洋岸中部一帯を広くさす。明確な範囲はないが,セネガルのベール岬 (北緯 15°付近) から,アンゴラのモサメデス (南緯 15°付近) までの間に用いられる。そのうちカメルーンのカメルーン山とその沖合いのビオコ島 (旧称フェルナンドポー島) 付近を境として北西方を上ギニア,南方を下ギニアという。狭義には,リベリアのパルマス岬からガボンのロペズ岬にいたる沿岸をさすのが最も普通である。 14~19世紀には北回帰線から赤道までの西アフリカ一帯をさしたが,アフリカ沿岸の探検が進むにつれ,ギニアの範囲も変化した。この地域は高温多湿な熱帯雨林地帯で,13世紀以来,部族連合国家が栄えた。 15世紀からポルトガル,フランス,イギリス,オランダが進出し,奴隷貿易の中心地となった。奴隷海岸,黄金海岸,象牙海岸などの地名が残る。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ギニア」の解説

ギニア
Guinée

西アフリカの共和国。19世紀後半,サモリ・トゥーレがフランス軍に抵抗したのは有名だが,のちフランス植民地になった。1958年,フランス共同体加入を拒否し,独立した。セクー・トゥーレ大統領は厳格な社会主義政策をとったが,その裏で政敵を抹殺するという恐怖政治をしいた。民族的な迫害もなされ,多くの避難民を生み経済は停滞した。84年のセクー・トゥーレ大統領死去後,軍事政権となったが,93年12月複数政党制での大統領選挙が実施された。

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世界大百科事典 第2版 「ギニア」の意味・わかりやすい解説

ギニア【Guinea】

正式名称=ギニア共和国République de Guinée面積=24万5857km2人口(1996)=690万人首都=コナクリConakry(日本との時差=-9時間)主要言語=フランス語,マリンケ語,フルフルデ語,スス語ほか通貨=シリSyli西アフリカの南西端に位置する共和国。国土の西部は大西洋に面しているが,北はギニア・ビサウ,セネガル,マリと,東はコートジボアールと,南はシエラレオネ,リベリアとそれぞれ国境を接している。

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