世界大百科事典 第2版 「クモノスカビ」の意味・わかりやすい解説
クモノスカビ【Rhizopus】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
接合菌類、ケカビ目に属するカビ。自然界に広く分布し、肉眼的外観がくもの巣状を呈するのでこの名がある。菌糸は食品などの基質の表面をイチゴの匍匐枝(ほふくし)のように伸長し、基質との接点に仮根を下ろすためにハイカビともいう。菌叢(きんそう)は初め雪白色であるが、のちに灰白色となる。胞子嚢(ほうしのう)柄は仮根を下ろした菌糸の節から1本または数本生じ、先端に球状の胞子嚢を着生する。胞子嚢は初め白色、のち黒色となり、多数の胞子嚢胞子を包んでいる。成熟すると胞子嚢は裂け、空中に胞子が飛散する。有性生殖は接合胞子によって行われる。雌雄異株が普通であるが、同株のものもある。この属のカビはアミロ発酵、有機酸発酵などに利用される。
[曽根田正己]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
送り状。船荷証券,海上保険証券などとともに重要な船積み書類の一つで,売買契約の条件を履行したことを売主が買主に証明した書類。取引貨物の明細書ならびに計算書で,手形金額,保険価額算定の基礎となり,輸入貨...
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新