グアヤキル(英語表記)Guayaquil

デジタル大辞泉 「グアヤキル」の意味・読み・例文・類語

グアヤキル(Guayaquil)

エクアドル南西部の都市太平洋に注ぐグアヤス川下流部に位置する。同国最大の貿易港でコーヒー・カカオパナマ帽などを輸出人口、行政区222万(2008)。

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改訂新版 世界大百科事典 「グアヤキル」の意味・わかりやすい解説

グアヤキル
Guayaquil

エクアドルの太平洋岸に面する港湾都市で,グアヤス州の州都。人口209万0039(2003)。グアヤス河口より56km上流の西岸に大市街地が広がる。川の両岸に港湾施設を持ち,バナナやカカオ,コーヒーなどの主要産品の積出しを行うほか,同国最大の輸入港として活気を見せ,労働人口の集中化に伴って住民数は1922年以後,首都キトの人口を上回っている。気候は高温多湿だが沖合を流れるフンボルト海流の影響をうけ,12月~4月の雨季以外はしのぎやすい。野口英世黄熱病の研究のために立ち寄ったが,現在でもチフスコレラなどの伝染病が発生する不健康地である。市は1537年に創設され植民地時代はパナマリマとの中継地として栄えたが,いくども海賊の襲撃により焼失した。独立以後,商業に根ざした自由主義的風土は,首都キトの保守的な政策と対立を深め,同国の急進的な政治運動のメッカでもある。
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百科事典マイペディア 「グアヤキル」の意味・わかりやすい解説

グアヤキル

エクアドル南西部,太平洋岸の港湾都市。同国最大の商工業都市で,1922年以来,首都キトの人口を上回っている。1537年に建設され,パナマとリマの中継地として栄えた。1918年,野口英世が黄熱病調査のため立ち寄っている。227万8691人(2010)。

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