グイニツェッリ(読み)ぐいにつぇっり(英語表記)Guido Guinizelli

日本大百科全書(ニッポニカ) 「グイニツェッリ」の意味・わかりやすい解説

グイニツェッリ
ぐいにつぇっり
Guido Guinizelli
(1230ころ―1276)

イタリア詩人ダンテも属した清新体派の創始者といわれる。ボローニャに生まれ、裁判官を務めていたが、ギベリン党員であったため、1274年の政変で追放され、モンセーリチェに逃れ、若くして同地に没した。ダンテの『神曲煉獄(れんごく)編26歌に書き込まれているように、「優しい心につねに愛は宿る」と歌ったグイニツェッリの詩法は「愛(アモーレ)」の概念を新しい局面へと展開させた。

河島英昭

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android