グエン・ディン・ティエウ(読み)ぐえんでぃんてぃえう

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

グエン・ディン・ティエウ
ぐえんでぃんてぃえう / 阮廷炤
(1822―1888)

ベトナムの詩人サイゴン(現ホー・チ・ミン市)に生まれる。1843年、官吏登用試験初級(トゥ・タイ秀才)に合格。父の郷里で上級試験を目ざし勉学の途中、病にかかり失明。学校を開き子弟の教育にあたる。教育のかたわら『陸雲仙(ルク・バン・テイエン)』を著す。陸雲仙は主人公の名で、登用試験の直前母の死去にあい、帰省の途中失明するが、幾多の苦難を克服し友人の助力を借りて、病を治しふたたび受験して状元(第一位)に合格。さらに賊を討って功をあげ、恋人の喬月娥と結ばれるという長編(2068行)韻文詩である。

[竹内与之助]

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