ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グスマン」の意味・わかりやすい解説
グスマン
Gusmão ,José Alexandre(Xanana)
東ティモールの初代大統領。イエズス会系の神学校で学んだのち,数々の職業を経験する。 1975年東ティモール独立革命戦線 (FRETILIN) に加わり,ポルトガルの植民地支配終了後東ティモールを武力併合したインドネシアに対し抵抗運動を繰り広げる。 1981年 FRETILINの軍事部門である東ティモール民族解放軍 (FALINTIL) 司令官に,1986年には独立運動の統合組織であるマウベレ民族評議会 CNRMを組織し議長に就任する。 1992年インドネシア軍に捕えられ投獄。 1998年獄中で CNRM改め,東ティモール民族抵抗評議会 (CNRT) の議長に就任。 1999年東ティモールで独立の是非を問う住民投票が行なわれたのち釈放される。国際連合暫定統治下の 2002年4月大統領選挙に当選し,東ティモールが正式に独立した5月 20日に就任した。 1998年サハロフ人権賞受賞。
グスマン
Guzmán, Martín Luis
[没]1976.12.22. メキシコシティー
メキシコの小説家。 1910年革命に材を求めた『鷲と蛇』 El águila y la serpiente (1928) ,『首領の影』 La sombra del Caudillo (29) ,『パンチョ・ビーヤの回想』 Memorias de Pancho Villa (40) などで知られている。
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