精選版 日本国語大辞典 「グリセリン」の意味・読み・例文・類語
グリセリン
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別名グリセロール。無色透明の粘性の液で、においはなく、甘い。日本薬局方にはグリセリンと濃グリセリンが収載されている。50%水溶液が便秘の治療に浣腸(かんちょう)用として用いられるほか、坐薬(ざやく)の基剤中に配合される。保湿性、粘滑性を有するので、皮膚や粘膜の保護、軟化の目的で軟膏(なんこう)、クリーム、化粧水など塗布剤の原料として繁用されている。また注射用として脳浮腫(ふしゅ)の治療、眼圧、脳脊髄(せきずい)圧を下げるのに点滴静脈注射として用いられる。日本薬局方製剤には、皮膚のひび、あかぎれなどにあれ止めとして用いられるグリセリンカリ液、殺菌・消毒剤として塗布する複方ヨード・グリセリン、歯科用ヨード・グリセリンのほか、フェノール・亜鉛華リニメント、歯科用トリオジンクパスタに配合されている。
[幸保文治]
『エリック・ユンガーマン、ノーマン・O・V・ソンタグ編、中野善郎監訳『グリセリンの科学 香粧品のかぎを握る』(1995・フレグランスジャーナル社)』▽『黒崎富裕・八木和久著『油脂化学入門――基礎から応用まで』(1995・産業図書)』
C3H8O3(92.10).グリセロール,1,2,3-プロパントリオール,1,2,3-トリヒドロキシプロパン(1,2,3-trihydroxypropane)ともいう.脂肪族多価アルコール類の一つ.脂肪酸とエステル結合をつくり,油脂,脂質などの形で動・植物中に存在する.プロペンを出発原料として,塩化アリル,アリルアルコールを経て合成される.油脂の分解,せっけん製造の際の副産物,発酵法によっても製造されている.甘味のある無色,無臭の粘ちゅうな液体.融点20 ℃,沸点290 ℃(分解).
1.26414.
1.4730.エタノール,水に易溶,ベンゼン,石油エーテルに不溶.アルキド樹脂用にもっとも多く用いられ,爆薬,化粧品などの製造原料,潤滑剤,医薬用にも用いられる.[CAS 56-81-5]
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