精選版 日本国語大辞典 「グリース」の意味・読み・例文・類語
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常温で半固体または固体状の粘ちゅうな物質で,一般には液体潤滑油と増ちゅう剤からなる半固体または固体状の潤滑剤,すなわち潤滑グリースをいう.液体潤滑油には,一般に鉱油が用いられるが,合成油も用いられる.増ちゅう剤はセッケン系と非セッケン系に大別される.セッケンはLiセッケン,Caセッケンなどの金属セッケンが用いられる.非セッケン系は固体粒子分散型が多く,ベントナイトなどの無機化合物分散型と,ウレアなどの有機化合物分散型とに大別される.グリースは,主として次のような条件のときに用いられる.すなわち,高負荷,衝撃荷重,すべり速度が小さい,高温,点検が頻繁に行えない,外側からの汚染を防止する,ベアリングなどの間げきが大きい,潤滑剤のハネやしずくによる汚れを避ける必要のあるとき,などである.グリースにはチキソトロピーという現象がある.グリースにせん断力を与えるとせん断力の小さい間は流動を示さないが,大きくなると流動を起こして潤滑作用し,さらに大きくなると基油の粘性に近い状態になる.しかし,グリースへのせん断力が除去されるともとの固体状に戻る.この現象は,基油中での増ちゅう剤としてのセッケンがつくるミセル構造と関係している.
ドイツ出身でイギリスで活躍した化学者.イエナとマールブルク大学で化学を学ぶ.29歳で化学工場に見習い工員として勤める.しかし,わずか数か月で失火事故を経験,工場全焼のため解雇され,マールブルク大学に復学した.短期間ではあったが,化学工場での経験は,かれを別人のようにかえ,A.W.H. Kolbe(コルベ)の実験室で学業と実験にまい進した.1858年ロンドン王立化学カレッジのR. Hoffmann(ホフマン)のもとで助手に推薦されるまでになった.1862年工業界に転じ,バートン・オン・トレントのオールソップ醸造所の技術士となり,終生その職を守った.新しいタイプの染料として,アニリンから反応性に富むジアゾ化合物を生成し,アゾ色素を得て,合成染料の開発に貢献した.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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…第一級アミンRNH2を亜硝酸塩(通常,亜硝酸ナトリウムNaNO2を用いる)と反応させて,ジアゾニウム塩RN2+を合成する反応(式(1))。 RNH2+NaNO2+2HX ―→RN2+X-+NaX+2H2O ……(1) (X=Cl,HSO4,NO3,ClO4,BF4,PF6など) 1858年グリースJ.P.Griessによって発見。Rが脂肪族アルキル基の場合,ジアゾニウム塩は不安定ですぐに分解してしまうが,Rが芳香環(ベンゼン環やナフタレン環など)だと共鳴効果により安定化されているので,室温程度まで安定に存在するものも多い。…
…DDNPと略記。1858年グリースJ.P.Griessによって初めて合成された起爆薬の性質をもった化合物。日本では工業雷管や電気雷管の起爆薬として用いられている。…
…Rが脂肪族の基の場合は安定に存在せず,したがって通常芳香族ジアゾ化合物ArN2+X-をさす(Arはアリール基)。グリースJ.P.Griessにより1858年に発見された。最も普通の合成法は,アニリン類の塩酸塩に塩酸存在下,0~5℃で亜硝酸ナトリウム水溶液を反応させる方法である。…
※「グリース」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
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