フランドルの画家。初期の伝記的な事実は不明。1467年ヘントの画家組合に登録され、1475年まで同地で制作。この間1468年にブリュージュ(ブリュッヘ)で祭典の装飾に従事する。1475年以後ブリュッセル近郊の修道院へ入り、そこで精神に異常をきたし、生涯を閉じた。ヤン・ファン・アイク、ワイデンに続く15世紀後半の偉大な存在で、1476~1477年メディチ家のブリュージュ駐在官ポルティナーリTommaso Portinari(1424?―1501)のために描いた祭壇画『キリスト降誕』(ウフィツィ美術館)は、イタリア絵画の影響がうかがわれるモニュメンタルな作品である。初期の『原罪』を含む二幅対はウィーンに、後期の代表作『マリアの死』はブリュージュにある。鮮麗な色彩と気品あふれた描線、および劇的でしかも統一ある画面構成に特色がある。
[野村太郎]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
少子化とは、出生率の低下に伴って、将来の人口が長期的に減少する現象をさす。日本の出生率は、第二次世界大戦後、継続的に低下し、すでに先進国のうちでも低い水準となっている。出生率の低下は、直接には人々の意...
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/26 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
10/19 デジタル大辞泉プラスを更新
10/19 デジタル大辞泉を更新
10/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新