精選版 日本国語大辞典 「ケッペン」の意味・読み・例文・類語
ケッペン
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
…世界の気候区分は,多くの気候学者によって試みられているが,その方法は気候の成因に基づくものと,植生分布のように気候を端的に反映するものを指標にとって,それに合うよう経験的に分類する方法とがある。有名なW.P.ケッペンの気候区分は自然植生分布に対応した後者の立場に立つ代表的なものである。 気候は地形などとともに自然環境を構成する主要な要素の一つで,人間生活と深いかかわりをもっている。…
…気候型を決定するには二つの立場がある。その第1は世界をいくつかの気候に分類したもので,例えばW.P.ケッペンは11個の主要気候型に分けている。まず植生的見地から世界の気候を樹木気候と無樹木気候に大別し,前者をさらに気温の高い方から順にA,C,D気候に,後者はその原因が乾燥によるものをB,高緯度の低温によるものをET,高山の低温によるものをEF気候とした。…
…ただし,このような分類では,熱帯の面積が40%,温帯が52%となり,寒帯は残りのわずか8%ということになり,緯度による気候分類は不合理とされた。 これまでに試みられた経験的気候区分のうちで,現在でも広く実用化されているのはW.P.ケッペンとソーンスウェートC.W.Thornthwaiteによる方法である。ともに植生を基礎にしたものであるが,植生による気候区分が広く認められるには二つの理由が考えられる。…
…人間が原住地の気候と異なる新しい土地に移り住んだとき,最初は異なる気候環境に順応できず,身体の生理機能に異常を生ずる場合が多いが,そのうちにその土地の気候環境に順応してゆくことを気候順応といい,気候馴化,気候順化,風土馴化などとも呼ぶ。新しい気候環境の地に移り住むと人間の生理機能に変化をきたし,それが安定し十分順応するには長い年月を必要とする。しかし,気候への順応能力には人種差ばかりでなく,個体間にも差異がある。…
…広義には,W.P.ケッペンの気候区分のB(乾燥気候)以外のほぼすべての気候(A,C,D)に対して湿潤気候という。ただし,E(寒帯気候)とF(高山気候)の一部は無樹木地帯ということで,湿潤気候からは除外される。…
…乾燥帯に対する言葉で,両者の限界を乾燥限界という。W.P.ケッペンは樹木の生長に十分な雨量をもつ気候を湿潤気候,雨量が不足し,樹木が生長しえない気候を乾燥気候とよび,両者の境界を乾燥限界と定義し,年降水量と年平均気温の比較から算出した。また,降水量と蒸発量の比較から求める方法もある。…
… 植物は土壌から水を利用するので,植物の分布に関係する乾湿度は土壌の水分状態に反映され,降水量と土壌からの蒸発量によって支配されている。蒸発量は大きくは温度によって決まるので,年降水量と年平均気温との関係で乾湿度指数は表され,有名な一つにケッペンW.P.Köppenの指数(K)がある。この指数は,季節の気温の違いによる雨の効率の変化を考慮して,年降水量(Pmm)と年平均気温(T℃)の関係を,冬雨型ではK=P/2T,夏雨型ではK=P/2(T+14),通年多雨型ではK=P/2(T+7)として求めたものである。…
…ほかに,《アメリカの寄生植物》(1883),《熱帯アメリカにおける植物とアリの相互関係》(1888),《インド,マレーシアの海浜植物》(1891)などの著書がある。また,シンパーとほぼ同時代のドイツで,区系的な植物地理学や植物分類学を発展させた学者にエングラーH.G.A.Engler(1844‐1930)が,気候区分を体系化した学者にW.P.ケッペンがいる。【堀田 満】。…
※「ケッペン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
地震や風雨などによる著しい災害のうち、被災地域や被災者に助成や財政援助を特に必要とするもの。激甚災害法(1962年成立)に基づいて政令で指定される。全国規模で災害そのものを指定する「激甚災害指定基準に...
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新