世界大百科事典 第2版 「コクガ(穀蛾)」の意味・わかりやすい解説 コクガ【コクガ(穀蛾) Nemapogon granellus】 鱗翅目ヒロズコガ科の昆虫。開張1cmくらいの小さいガ。幼虫が貯蔵穀物,乾燥食品,乾果などの害虫で,家屋や倉庫の中にすみ,人為的にほとんど全世界へ運ばれ土着してしまった。野外では,幼虫はキノコ類に寄生する。ヨーロッパでは,ブドウ酒産業にも被害を及ぼす。幼虫が貯蔵中のブドウ酒のコルクに穴を開け,酒を変質させてしまうからである。日本では,幼虫は夏から秋に出現する。【井上 寛】 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報