百科事典マイペディア 「コショウ」の意味・わかりやすい解説 コショウ(胡椒)【コショウ】 ペッパーとも。インド原産といわれるコショウ科の常緑性つる植物で,古くから熱帯アジア各地に栽培。茎は木質で,節ごとに出る根で他物にからまり,高さ8mにも達する。葉は革質で濃緑色。雌雄異花だが,時に両性花を生ずる。果実に強い香気と辛味があるので古くから香辛料として貴重視され,中世の西洋では通貨の役を果たしたという。完熟前に果実をとり,その熟度の高いものを発酵,流水にさらし外皮をとって白コショウとし,未熟のものを乾燥し黒コショウとする。白コショウが高級とされるが辛味は黒が強い。ソース,ケチャップなど西洋料理に広く愛用。→関連項目健胃薬|香辛料|嗜好作物 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報