精選版 日本国語大辞典 「コポー」の意味・読み・例文・類語
コポー
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
フランスの演出家、俳優。20世紀初頭のフランス演劇の革新者。パリに生まれる。ソルボンヌ大学に学んだが、早くから劇作、評論の筆をとり、ジッドを中心に創刊された文芸誌『NRF(エヌエルエフ)』の同人となる。1913年、この同人たちを後ろ盾にして、商業主義に毒され堕落した「演劇の再演劇化(芸術化)」を企て、ビュー・コロンビエ座(客席360)を創設する。彼の演出は、戯曲に内在する劇詩人の精神的生命を舞台に具体的に移すことと考え、まずテキストを尊重した。その具現化にあたっては、舞台芸術家クレイグとアッピアに影響され、簡素な常設の「裸の舞台」をつくって、シェークスピア、モリエール、メリメなどの作品の斬新(ざんしん)な演出をし、演劇運動を展開した。この運動はのちにデュラン、ジューベなどに受け継がれた。また、独自の演劇学校をつくり、俳優の教育にあたった。岸田国士(くにお)はここで学び、コポーの精神を日本の新劇運動に移そうとした。
[加藤新吉]
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
…ソ連では,モスクワ芸術座の写実主義的傾向にあきたらず,独創的な肉体訓練を俳優に実践させ,世界の前衛的な芸術運動に多大な影響を与えたV.E.メイエルホリドが,反リアリズム,抽象美の舞台をつくりあげた。フランスではJ.コポーが,ビュー・コロンビエ座を創設(1913),裸の舞台で,戯曲を尊重し,俳優に自由な演技を求めた。イギリスではH.G.バーカーが内的真実を強調しつつ,シェークスピアを現代に復活させた。…
…初めは医学を志望したが,やがて芝居に取りつかれて役者になる決意を固める。1911年,コポーの演出した《カラマーゾフの兄弟》で長老ゾシマを演じて注目され,13年,この高名な演出家が設立したビュー・コロンビエ座に参加する。理論家コポーにとって,実際の舞台で鍛え抜かれたジュベの実践能力はきわめて貴重であった。…
…
【20世紀】
20世紀フランス演劇をその変革の相においてとらえれば,大別して三つの時期を認めることができる。第1は,1913年,J.コポーによる〈ビユー・コロンビエ座〉創設から,両大戦間におけるL.ジュベ,C.デュラン,G.ピトエフ,G.バティの4人の演出家による〈カルテル四人組〉の時代,第2は,J.L.バローによるカルテルの遺産の発展と並行して50年代に起きる三つの事件,すなわちJ.ビラールによる〈民衆演劇運動〉と〈演劇の地方分化〉の成功,E.イヨネスコ,S.ベケット,A.アダモフ,J.ジュネらの〈50年代不条理劇〉の出現,そして〈ブレヒト革命〉であり,第3の時期は,68年のいわゆる〈五月革命〉によって一挙に顕在化した社会的・文化的危機の中で,演劇が体験した一連の大きな〈異議申立て〉(A.アルトーの徴の下に広がった〈肉体の演劇〉を中核とする)とその結果である。
[演出家の時代――コポーと〈カルテル四人組〉]
演出家で集団の指導者をフランス語でアニマトゥールanimateurと呼び,20世紀を〈アニマトゥールの世紀〉と称するが,コポーはアニマトゥールの枠組みそのものを提示した人物である。…
※「コポー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
少子化とは、出生率の低下に伴って、将来の人口が長期的に減少する現象をさす。日本の出生率は、第二次世界大戦後、継続的に低下し、すでに先進国のうちでも低い水準となっている。出生率の低下は、直接には人々の意...
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/26 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
10/19 デジタル大辞泉プラスを更新
10/19 デジタル大辞泉を更新
10/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新