精選版 日本国語大辞典 「コミュニケーション」の意味・読み・例文・類語
コミュニケーション
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人間にとって、コミュニケーションは基礎的社会過程である。個人の発達にとっても、集団や組織の形成と存続にとっても、コミュニケーションは必要不可欠であり、人間社会の基礎をなすものといってよい。アメリカの社会学者ランドバーグGeorge Andrew Lundberg(1895―1966)の表現を借りるならば、「社会と社会を構成する諸組織とがれんが造りの家屋であるとすれば、コミュニケーションはその建築を可能にし、全体を統一的に結び合わせるモルタル」である。
[岡田直之]
アメリカの社会心理学者ハートレーEugene Leonard Hartley(1912―2002)によると、コミュニケーションは個人に対して次のような三つの機能を果たしている。(1)コミュニケーションは個人に対して世界をパターン化する。(2)コミュニケーションは他の人々との関係において、個人自身の位置を定義づける。(3)コミュニケーションは個人が首尾よく環境に適応するのを助長する。他方、社会や集団・組織にとって、コミュニケーションは、(1)社会統制の手段であり、(2)構成員の社会化と統合に不可欠な機制であり、(3)文化の創造、享受、継承を可能ならしめる。
このように、人間と社会にとって基礎的重要性をもつにもかかわらず、コミュニケーションの概念はまことに多様であって、統一された共通の定義が存在するわけではない。ちなみに、社会学者、社会心理学者、コミュニケーション研究者などによる若干の定義を紹介してみるならば、コミュニケーションとは、「一方から他方へのメッセージの伝達」「情報を伝達して反応を引き出すこと」「情報、観念、あるいは態度を共有すること」「一連の規則によって行動の諸要素あるいは生活の諸様式を共有すること」「精神の相通じること、参加する人々の精神に共通のシンボルを生ぜしめること、要するに了解のこと」「人から人へと情報、観念、態度を伝達する行為のこと」「ある人ないし集団から他の人ないし集団(あるいは人々ないし諸集団)へ、主としてシンボルによって情報を伝達すること」「メッセージによる社会的相互作用のこと」といったぐあいに、実に多様な定義が提示されてきた。
こうしたコミュニケーションの概念的多様性にもかかわらず、「人々がなにものか(情報、観念、態度、行動、感情、経験など)を共有すること」というコミュニケーションの基底的属性がおのずから浮かび上がってくる。もともとコミュニケーションということばはラテン語のコムニスcommunisから派生したものであり、「共通の」とか「共有の」といった意味を語源的にもっている。この心的共通性・共有性という基底的属性こそ、人間コミュニケーションの原点である。
[岡田直之]
もっとも広く知られているコミュニケーション・モデルは、アメリカの応用数学者シャノンとウィーバーWarren Weaver(1894―1978)によって提示されたものである。このモデルは通信情報理論の基礎となった記念碑的業績といってよいが、電気通信で情報を迅速かつ正確に送るためには、どうすればよいかという通信工学的問題意識に基づいて構築されている。したがって、本来は機械系コミュニケーションにもっともよく適用されるが、人間を含めて生体系コミュニケーションのシステムにも広く応用できる点で、もっとも影響力のあったコミュニケーション・モデルといえる。
このモデルはおよそコミュニケーションを考察する場合の、もっとも基礎的な諸要素をほとんど網羅している。情報源はまず伝えたいと望むメッセージを選択する。送信体はこのメッセージを信号に変え(符号化・記号化)、信号はコミュニケーション・チャンネルを通して受信体に送られる。受信体はその信号をふたたびメッセージに変換して(複号化・記号解読)、目標に送り込む。信号の伝達過程でメッセージの正確さや有効性を低減させる要素をノイズ(雑音)とよぶ。
このように、このモデルには、「情報源/送信体」「目標/受信体」「メッセージ」「チャンネル」「ノイズ」「符号化・記号化」「複号化・記号解読」といったコミュニケーション過程にかかわる基本的要素ないし要因がほとんど含まれている。
[岡田直之]
シャノン‐ウィーバー・モデルの特徴は、なによりも、情報源から送り先への直線的・一方向的なコミュニケーション過程を前提にしていることであるが、いうまでもなく、人間のコミュニケーションは意味の伝達と共有を図る双方向的・循環的・創発的な記号・象徴行為である。「フィードバック」feedbackの概念を導入しなければ、人間のコミュニケーションの動態を理解することはできない。話し手が聞き手の表情や返答などの反応に配慮しながら会話を進める場合、彼はフィードバック機能を行っている。聞き手の反応が好意的であれば、話し手はおそらく会話をより活発に続けようとするだろうし、逆に聞き手が無関心であったり、不機嫌であれば、話し手はたぶん会話を打ち切るであろう。前者は正のフィードバックの働きであり、後者は負のフィードバックの働きである。
フィードバックがコミュニケーション行動の事後的調整であるのに対して、「フィードフォワード」feedforwardは、予想や予期に基づくコミュニケーション行動の事前の調節機能である。話し手が会話のある時点で、聞き手にある種の反応を期待し、予想された反応が生じなかったならば、別のコミュニケーション行動がとれるようにあらかじめ準備しておく場合、こうした期待や予想のメカニズムがフィードフォワードとよばれる。フィードフォワードが作動することによって、フィードバックはより柔軟かつ円滑に機能でき、人間のコミュニケーションは質的により豊かになる。
人間のコミュニケーションの場合、情報源と送信体、受信体と目標とはそれぞれ別個のコミュニケーション単位としてよりも、一組のコミュニケーション構成単位としてとらえ、情報源=送信体(送り手)におけるメッセージの記号化と、目標=受信体(受け手)におけるメッセージの解読・解釈との連結ユニットを想定したほうが理解しやすい。しかも、人間のコミュニケーションにおける相互性と循環性を考えるならば、個人は送り手であるとともに受け手であり、受け手であるとともに送り手でもあるのだから、人間のコミュニケーションの場合、いわゆる送り手、受け手にかかわりなく、メッセージの記号化、解読、解釈は重層的に進行すると考えるべきであろう。
人間のコミュニケーションはつねに社会的、文化的脈絡で生起する。そもそも人間のコミュニケーションは、主として言語による象徴的コミュニケーションであるが、言語が相互に了解可能な意味をもつ記号のシステムである限り、コミュニケーションは優れて文化的に規定された事象にならざるをえない。異文化間のコミュニケーションがいかに困難で、やっかいな問題を抱えているかを考えれば、コミュニケーション事象における文化的要因の決定的重要性は容易に理解できよう。しかし、同一文化圏の内部においてすら、階層・階級やエスニック・グループ(人種集団)やジェンダーなどの差によって、記号やメッセージの意味内容が微妙にずれて、いわゆる意味論的ノイズの問題が発生する。
さらに、人間社会のコミュニケーション・システムは経済や政治とも深く絡み合っている。経済システムと政治システムの態様が、その社会におけるコミュニケーションの様式と機能を規定し、多大の影響を及ぼしている。人間のコミュニケーションは、けっして社会的・文化的真空のなかで生起するわけではないのである。
1980年代以降のコミュニケーションの定義で注目されるのは、(1)コミュニケーションを共有の普遍的な言語ゲームに基づいて社会的結合・統合・合意を図る行為・過程であるとみなすだけではなく、コミュニケーションの惹起する葛藤(かっとう)・差異・離反・排除・抑圧の位相にも目を向ける複眼的な視座の台頭と、(2)コミュニケーションとメディアとを表裏一体の関係としてとらえるメディア論的パラダイムへのシフト、であろう。
[岡田直之]
ある動物が音やにおいなどの信号によって情報を送り、別の個体が感覚器を通じてその情報の内容を読み取ると、コミュニケーションが成立したことになる。コミュニケーションの方法は、動物によってさまざまであり、信号を受ける感覚器の違いにより次の4種に大別できる。
(1)聴覚刺激による伝達 昆虫やカエルの音声、鳥の歌、人の声、ゴリラのドラミングなどである。昆虫やカエルでは、鳴き声が種の認知をしたり、雌を引き付けるのに役だっているといわれる。
(2)視覚刺激による伝達 色、形、動きなどが信号として伝わる。体表面、羽毛の色や模様を目だたせることにより、同種であることを認知したり、発情などの生理的状態を伝えると考えられる。威嚇や防衛を表す決まりきった行動の型、求愛時などのディスプレー、人やサルでみられる複雑な顔の表情なども視覚刺激であり、これらの行動は表現行動ともよばれる。
(3)嗅覚(きゅうかく)刺激による伝達 動物が体外に化学物質を放出することで情報が伝わるが、情報を受け取るのが同種である場合に、その化学物質をフェロモンとよんでいる。カイコガでは、雌がフェロモンを分泌して雄を誘引する。哺乳(ほにゅう)類では、排出物を残したり、皮脂腺(ひしせん)からの分泌物をこすりつける行動(マーキング行動marking behavior)をして、縄張りを誇示したり個体あるいはグループを認知させる。
(4)触覚刺激による伝達 鳥の羽づくろい、哺乳類の抱くという行動や毛づくろいなどがある。ニホンザルでは、ほかの個体との毛づくろいが、群れ内の社会関係の維持に重要な役割を果たしているとされる。
これら4種の伝達方法のうち、ある情報を伝達するために一つしか用いないこともあれば、複数の方法が組み合わされることもある。もっとも単純な例としては、トゲウオやコマドリで雄の腹の赤い色が、ほかの雄に攻撃行動を解発させることがあげられる。これに対して、ニホンザルの雌では、発情すると顔や尻(しり)が鮮やかに赤くなり、雄の後を追い「恋鳴き」とよばれる音声を出すが、においによっても雄を引き付けるといわれる。しかし、一般には単純な方法しか用いなくても、相手の反応過程との組合せによって複雑な内容が伝わることが多い。
動物がある情報を伝えるのに、どの伝達方法を用いるのかは、それぞれの動物の生活のあり方と、伝える相手との距離に大いに関係がある。たとえば、夜行性のガの雌はフェロモンを使って雄を誘引するが、昼行性のチョウでははねの模様が重要である。縄張りをもつ鳥や哺乳類では、遠くの個体に対する縄張り宣言は音声によるが、縄張り内の情報伝達では4種の方法のすべてが用いられる。
情報の受け手は同種であることが多いが、共生や被食・捕食関係にある2種間や、擬態をする種とだまされる種との間の情報伝達では、他種が受け手である。また、同種に向けた信号が本来の受け手ではない捕食者等の他種によって受け取られ利用される場合もある。
信号はさまざまな情報を伝達する。鳥のさえずりの多くは、その区域を縄張りとして所有していることの宣言になっており、しかも周囲の個体は、さえずりを聞くだけでそれを歌っているのが誰であるかを判断できる。闘争において使われる信号には、闘争能力に関する情報が含まれており、これによって勝ち目のない闘争を避けることができる。また、配偶相手としてふさわしい相手を選ぶために、求愛者の出す信号が手がかりとして用いられることもある。さらに、動物の信号のなかには外的事象をシンボリックに指し示す例(参照的信号機能)も知られている。サバナに住むベルベットモンキーは3種類の捕食者に対して異なる警戒音を発するが、群れの仲間はその違いを聞き分けて、その敵に応じた適切な逃避行動をとる。またクモザルは命名体系をもち、群れの他個体に呼びかけるときには、その個体に応じた鳴き声を用いる。
[井上美智子・川道武男・藪田慎司]
1970年代後半以降、動物のコミュニケーションの進化についての理解が著しく深まった。進化的観点からみれば、コミュニケーションにおいて重要なのは、情報を伝達することというよりも、むしろ信号の受け手の行動を変えることである。その変化が送り手に有利なものであれば、その信号は自然選択によって進化するだろう。だとすると、動物がコミュニケーションで用いる信号は正直なものなのか、という疑問が生まれる。たとえば、闘争において自分の力を誇示している個体や、求愛において自分の魅力をふりまいている個体は、本来以上の力があるように見せかけないのだろうか。なぜなら、どちらの場合でもそうすることで利益が得られる(ライバルを追い払えたり、雌を獲得できたりする)からである。しかし、逆に信号の受け手の立場から考えれば、正直でない信号にだまされることは不利益である。受け手は正直でない信号を見抜くかもしれないし、信号自体を無視するかもしれない。このような受け手による信号のえり好みが行われる結果、いくつかのタイプの正直な信号が進化することがわかっている。
正直な信号の例の一つは、信号とそれが伝えている情報の内容との間に直接的で必然的な結び付きがある場合である。たとえば、威嚇に使われる音声の周波数は、しばしば体の大きさの正直な信号になっている。これは、体が大きい方がより低い声を出すことができるという物理的理由による。信号と情報に直接的で必然的な結び付きがない場合には、送り手は正直でない信号を出すことができる。しかしその場合であっても、動物が互いに個体識別しているなら、やはり正直な信号が進化すると考えられる。嘘(うそ)の信号を出す個体は次からは信用されなくなるため、不利益を被るかもしれないからである。このため正直でない個体の適応度が下がり、結果として正直な信号を出す個体が自然選択によって選ばれていくだろう。
正直な信号が進化する別のケースもある。それは、信号が送り手のある種の「優良さ」を示し、かつ、実際よりも「優良」であるように見せかけることにコストがかかる場合である。この場合、自分の「分を超える」信号を出そうとしても、結局、分不相応なコストに耐えることができない。より「優良」な信号を出すことができるのは、その信号を出すのに見合うコストを支払える個体、つまり本当に優良な個体だけである。この結果、正直な信号が進化するだろう。たとえば、ツバメの雄は長い尾羽をもっている。それは、雌にとっては魅力的であるが逆に雄の生存にとっては不利である。しかし、この長い尾羽は、まさにそれが生存に不利だからこそ進化してきたということになる。雌からみれば、長い尾羽をもつ雄は、その不利にもかかわらず生存しているのであり、それは不利を打ち消すだけの「優良さ」をもっていることを示す正直な信号になる。実際、実験的に長い尾羽をもたせた雄はその長い尾羽のコストに耐えられず生存率が低下する。この「優良さ」が具体的に何であるかについては、餌(えさ)を捕まえる能力等のほかに、寄生虫等の感染に対する抵抗力や免疫力等の可能性が注目されている。同様の正直な信号が、捕食者から逃避する動物の行動にも存在する。ガゼルは、捕食者に狙われた時に一目散に逃げるのではなく、ピョンピョンと跳躍してみせる。これは、捕食者に自分の逃走能力の高さを示している信号だと考えられる。逃げる能力が本当に高いガゼルでなければ、高く激しく飛ぶことはできないし、そんな無駄なことをして余裕をみせたりできないからである。
信号の進化の初期に目を向けると、最初に信号として何が選ばれるのかが問題である。音なのか、匂いなのか、視覚刺激なのか。さらに、たとえば視覚刺激が選ばれたとして、それは、どんな形なのか、動きなのか、色なのか。事実上、信号デザインの可能性は無限である。そのなかで、一つの可能性が選ばれて進化してくるわけだが、そのメカニズムには、信号は受け手に認知されなくてはならないという単純な制約が関係している。受け手となる動物は、すでに彼らの生活の必要性から、さまざまな認知システムを発達させてきている。信号の送り手が受け手の行動に影響を与えようとするなら、すでに存在する受け手の認知システムを利用するのがよい方法のはずだ。たとえば、ミズダニのあるグループでは、雄の雌に対する求愛信号が、前脚を雌の前で振動させる行動からなりたっている。この求愛信号に対する感受性は、そのような求愛信号をもたない近縁種の雌にもみられる。これは、信号への感受性が信号よりも先に進化していたことを意味する。実際、求愛行動の振動は餌の振動を模したものになっているらしい。ミズダニの求愛信号は、雌のもつ餌への感受性に便乗して進化したと考えられる。多くの信号進化の初期には、このようなメカニズムが働いていたと考えられる。
人間のコミュニケーション能力を進化的観点から理解する試みも進められている。人間という動物のコミュニケーションを特徴づけるのは言語であるが、人間の言語コミュニケーション能力は、単一の能力というよりも複数の認知能力の複合であると考えられる。たとえば、意図的な音声表出能力、参照的な音声信号、非言語的な概念表象を構成する能力、他者に「心」を帰属させることでその行動を予測する能力(心の理論)、文法にのっとった文をつくり出す能力等が関係していると考えられる。これらに類似した諸能力が他の動物にもみられる。これらの能力が他の動物でどのように進化してきたのか、またそれらが人間の言語コミュニケーション能力の進化とどのように関係しているのか(相同なのか相似なのか)を知ることが重要であると考えられる。
[藪田慎司]
『C・I・ホヴランドほか著、辻正三・今井省吾訳『コミュニケーションと説得』(1960・誠信書房)』▽『C・チェリー著、都丸喜成・木納崇訳『ヒューマン・コミュニケーション』(1961・光琳書院)』▽『山田宗睦編『現代社会学講座4 コミュニケーションの社会学』(1963・有斐閣)』▽『ウィルバー・シュラム編、波多野完治監修、テレ・コミュニケーション研究会訳『コミュニケーションの心理学』(1964・誠信書房)』▽『江藤文夫著『見る――現代のコミュニケーション』(1965・三一書房)』▽『吉田民人・加藤秀俊・竹内郁郎著『今日の社会心理学4 社会的コミュニケーション』(1967・培風館)』▽『C・E・シャノン、W・ウィーヴァー著、長谷川淳・井上光洋訳『コミュニケーションの数学的理論――情報理論の基礎』(1969・明治図書)』▽『R・ウィリアムズ著、立原宏要訳『コミュニケーション』(1969・合同出版)』▽『田中靖政著『コミュニケーションの科学』(1969・日本評論社)』▽『飽戸弘著『コミュニケーション――説得と対話の科学』(1972・筑摩書房)』▽『山田宗睦著『コミュニケーションの文明』(1972・田畑書店)』▽『D・K・バーロ著、布留武郎・阿久津喜弘訳『コミュニケーション・プロセス――社会行動の基礎理論』(1972・協同出版)』▽『慶應義塾大学新聞研究所編『コミュニケーション行動の理論――インターディシプリナリー・アプローチ』(1972・慶応通信)』▽『江藤文夫ほか編『講座・コミュニケーション』全6巻(1972~1973・研究社)』▽『内川芳美ほか編『講座 現代の社会とコミュニケーション』全5巻(1973~1974・東京大学出版会)』▽『東京大学新聞研究所編『コミュニケーション――行動と様式』(1974・東京大学新聞研究所)』▽『稲葉三千男著『現代コミュニケーションの理論』(1975・青木書店)』▽『O・ラービンジャー著、小川浩一・伊藤陽一訳『コミュニケーションの本質』(1975・新泉社)』▽『佐藤毅著『現代コミュニケーション論』(1976・青木書店)』▽『南博・社会心理研究所著『くちコミュニケーション』(1976・誠信書房)』▽『滝沢正樹著『コミュニケーションの社会理論』(1976・新評論)』▽『阿久津喜弘編・解説「コミュニケーション――情報・システム・過程」(『現代のエスプリ』110号・1976・至文堂)』▽『D・マクウェール著、山中正剛監訳『コミュニケーションの社会学――その理論と今日的状況』(1979・川島書店)』▽『生田正輝著『コミュニケーション論』(1982・慶応通信)』▽『水原泰介・辻村明編『コミュニケーションの社会心理学』(1984・東京大学出版会)』▽『M・セール著、豊田彰・青木研訳『コミュニケーション――ヘルメス1』(1985・法政大学出版局)』▽『J・ハーバーマス著、河上倫逸・藤沢賢一郎・丸山高司ほか訳『コミュニケイション的行為の理論』上中下(1985、1986、1987・未来社)』▽『コミュニケーション研究班編『社会的コミュニケーションの研究』1~3(1985~1987・関西大学経済・政治研究所)』▽『加藤春恵子著『広場のコミュニケーションへ』(1986・勁草書房)』▽『青池慎一ほか著『日常生活とコミュニケーション』(1986・慶応通信)』▽『D・マクウェール、S・ウィンダール著、山中正剛・黒田勇訳『コミュニケーション・モデルズ』(1986・松籟社)』▽『竹内成明著『コミュニケーション物語』(1986・人文書院)』▽『妹尾剛光著『コミュニケーションの主体の思想構造――ホッブズ・ロック・スミス』(1986・北樹出版)』▽『鍋倉健悦著『人間行動としてのコミュニケーション』(1987・思索社)』▽『電気通信政策総合研究所著『新しいコミュニケーション理論の研究』(1987・電気通信政策総合研究所)』▽『林進編『コミュニケーション論』(1988・有斐閣)』▽『田野崎昭夫ほか編『現代社会とコミュニケーションの理論』(1988・勁草書房)』▽『鶴見俊輔・粉川哲夫編『コミュニケーション事典』(1988・平凡社)』▽『橋元良明著『背理のコミュニケーション――アイロニー・メタファー・インプリケーチャー』(1989・勁草書房)』▽『嵯峨山雄也著『ボディ・コミュニケーション――動作でつくるよい人間関係』(1989・勁草出版サービスセンター)』▽『有吉広介編『コミュニケーションと社会』(1990・芦書房)』▽『原岡一馬編『人間とコミュニケーション』(1990・ナカニシヤ出版)』▽『東京大学新聞研究所編『高度情報社会のコミュニケーション――構造と行動』(1990・東京大学出版会)』▽『辻村明、D・L・キンケード編、中島純一訳『コミュニケーション理論の東西比較――異文化理解のパラダイム』(1990・日本評論社)』▽『J・B・ベンジャミン著、西川一廉訳『コミュニケーション――話すことと聞くことを中心に』(1990・二瓶社)』▽『中島梓著『コミュニケーション不全症候群』(1991・筑摩書房)』▽『稲葉三千男著『コミュニケーションの総合理論』(1992・創風社)』▽『E・M・ロジャーズ著、安田寿明訳『コミュニケーションの科学――マルチメディア社会の基礎理論』(1992・共立出版)』▽『飽戸弘著『コミュニケーションの社会心理学』(1992・筑摩書房)』▽『宮原哲著『入門コミュニケーション論』(1992・松柏社)』▽『R・R・ラッシュ、D・アレン著、村松泰子編訳『新しいコミュニケーションとの出会い――ジェンダーギャップの橋渡し』(1992・垣内出版)』▽『飯塚久夫ほか編『コミュニケーションの構造――人間・社会・技術階層による分析』(1993・NTT出版)』▽『橋本満弘・石井敏編『コミュニケーション基本図書1 コミュニケーション論入門』『コミュニケーション基本図書2 日本人のコミュニケーション』(1993・桐原書店)』▽『郵政国際協会電気通信政策総合研究所編・刊『情報社会におけるコミュニケーション構造の変容』(1993)』▽『大田信男ほか著『コミュニケーション学入門』(1994・大修館書店)』▽『高橋純平・藤田綾子編『コミュニケーションとこれからの社会』(1994・ナカニシヤ出版)』▽『正村俊之著『秘密と恥――日本社会のコミュニケーション構造』(1995・勁草書房)』▽『伊藤守・小林直毅著『情報社会とコミュニケーション』(1995・福村出版)』▽『尾関周二ほか編『思想としてのコミュニケーション』(1995・大月書店)』▽『田中伯知著『コミュニケーションと情報』(1996・芦書房)』▽『船津衛著『コミュニケーション・入門――心の中からインターネットまで』(1996・有斐閣アルマ)』▽『橋元良明編著『コミュニケーション学への招待』(1997・大修館書店)』▽『佐藤勉編『コミュニケーションと社会システム――パーソンズ・ハーバーマス・ルーマン』(1997・恒星社厚生閣)』▽『大谷裕著『コミュニケーション研究――社会の中のメディア』(1998・慶應義塾大学出版会)』▽『竹内郁郎ほか編著『メディア・コミュニケーション論』(1998・北樹出版)』▽『池村六郎著『コミュニケーション――メッセージの解読とメディアの経験』(1998・阿吽社)』▽『中森強編著『新現代図書館学講座15 コミュニケーション論』(1998・東京書籍)』▽『田村紀雄著『コミュニケーション――理論・教育・社会計画』(1999・柏書房)』▽『後藤将之著『コミュニケーション論――愛と不信をめぐるいくつかの考察』(1999・中央公論新社)』▽『伊藤陽一他著『入門セミナー・現代コミュニケーション1 コミュニケーションのしくみと作用』』▽『関口一郎他著『入門セミナー・現代コミュニケーション2 現代日本のコミュニケーション環境』(1999・大修館書店)』▽『橋元良明・船津衛編『シリーズ情報環境と社会心理3 子ども・青少年とコミュニケーション』(1999・北樹出版)』▽『池田謙一著『社会科学の理論とモデル5 コミュニケーション』(2000・東京大学出版会)』▽『阿部潔著『日常のなかのコミュニケーション――現代を生きる「わたし」のゆくえ』(2000・北樹出版)』▽『正村俊之著『コミュニケーション・メディア――分離と結合の力学』(2001・世界思想社)』▽『宮崎公立大学コミュニケーション学会編『コミュニケーション用語事典』(2001・北樹社)』▽『A・J・プリマック著、中野尚彦訳『チンパンジー読み書きを習う』(1978・思索社)』▽『鈴木健二著『フェロモン』(1980・三共出版)』▽『C・K・キャッチポール著、浦本昌紀・大庭照代訳『鳥のボーカルコミュニケーション』(1981・朝倉書店)』▽『T・R・ハリデイ、P・J・B・スレイター編、浅野俊夫・長谷川芳典・藤田和夫訳『動物コミュニケーション』(1988・西村書店)』▽『J・R・クレブス、N・B・デイビス著、山岸哲・巌佐庸訳『行動生態学(原書第2版)』(1991・蒼樹書房)』▽『Marc D. HauserThe Evolution of Communication(1996, MIT Press, Cambridge MA)』▽『A. Manning & M. S. Dawkins ed.An Introduction to Animal Behaviour, Fifth ed.(1998, Cambridge University Press, Cambridge)』
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…通信とは,メディア(媒体)を用いた隔地間のコミュニケーションを指す。社会経済活動の迅速化,複雑化,広域化などに伴って,通信に対する社会的ニーズは著しく高度化,多様化しつつあり,またこれらに対応して通信技術の進歩発展もめざましい。…
…【北森 俊行】
[社会科学への応用]
フィードバックの概念は,サイバネティックスの社会科学への応用ということから,経済学,社会学,政治学などにも用いられるようになり,モデルの説明のほか,広義には政策の結果をみて政策を変更するなどの場合にも用いられている。また人間のコミュニケーションを説明する概念の一つともなっており,例えばオズグッドC.E.OsgoodとシビオクT.A.Sebeokは,コミュニケーションとは話し手が聞き手に一方的に情報を伝達する過程ではなく,むしろ話し手の伝える情報が種々の要因によって規制され,システムとしての安定性が維持されるという観点から,話し手が自分自身の音声を聞きながら話の内容を修正していく〈個人内フィードバック〉と,聞き手の身ぶりや返答を確かめながら修正していく〈個人間フィードバック〉という概念を導入している。個人間の会話ではこれらのフィードバックが常に機能しコミュニケーション・システムを制御しているが,他方,高度な機械技術を使って不特定多数の大衆に情報を同時に伝達するマス・コミュニケーションにおいては受け手からのフィードバックが少なく,伝達が一方的になる傾向がみられる。…
…したがって,翻訳の本質を明らかにするためにはやはり(2)の機構の解明から出発するのがよい。
【言語間翻訳】
翻訳は何よりもコミュニケーションとして理解されなければならない。コミュニケーション図式にすると,話し手は自分の言語(コード)を用いて文(メッセージ)を作り(コード化),それを聞き手に送る。…
…マス・メディア(画一的な内容を大量生産する媒体。高速輪転機で印刷された新聞や雑誌,ラジオとテレビ,映画など)を用いて大量(マス)の情報を大衆(マス)に伝達するコミュニケーション。〈大衆伝達〉〈大衆通報〉などの訳語もあるが,〈マスコミ〉という日本独特の短縮形が愛用されており,この場合情報を生産する送り手(新聞社,出版社,放送局など)をさすこともある。…
…
[動作と身ぶりのあいだ]
生のあるかぎり,人間がほとんどたえまなく行う身体運動のうちには,他者へのコミュニケーションを目的とする,伝達的,表現的な動作があるが,これらは一般に〈身ぶり〉とよばれる。身ぶりのなかには,ことばにひとり言があるのと同様に,指折り数える動作のようにむしろ自己伝達的なものもある。…
…従来,ロボットの設計・製作・制御に重点がおかれていたため,ロボット工学を指す場合が多いが,近年,産業面以外の応用の議論が盛んになされ,ロボットに関連したさまざまな科学研究を総じて〈ロボティクス(ロボット学)〉と呼ぶ傾向が強くなってきている。現在,工場などで利用されている産業用ロボットは,一般大衆がイメージするロボットから程遠く,後者は主に大学や研究所などで〈自律ロボット〉として研究対象となっている。…
※「コミュニケーション」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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他の人にすすめること。また俗に、人にすすめたいほど気に入っている人や物。「推しの主演ドラマ」[補説]アイドルグループの中で最も応援しているメンバーを意味する語「推しメン」が流行したことから、多く、アイ...
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