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球(たま)転がしの遊戯具の一つ。盤物ゲームの一種。上部が楕円(だえん)形になっている長方形の木製盤に多くの釘(くぎ)を植え、その囲みの中や盤面の諸方に穴をうがち、それに点数が記してある。鉄製の小球10個を下部の突き出し口から小棒で1個ずつ順々に突いて盤上に転がし、穴に入った点数を合計して得点を競う。この種の球転がし遊びは従来からもあったが、昭和初年、薬品メーカーの小林脳行(のうこう)がくふうを加え、会社名を音読した「コリン」をもじって命名、発売した。当時家庭遊戯具として流行し、大形のものが大道の遊戯にも使われた。なお、同様の遊びでは、盤をさらに緩傾斜させて球をはじくスマート・ボールsmart ballがある。
[斎藤良輔]
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