精選版 日本国語大辞典 「コルヒチン」の意味・読み・例文・類語
コルヒチン
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アルカロイドの一種で、ユリ科のイヌサフラン(コルチカム)の種子や球茎に含まれる。淡黄色の棒状結晶で、水によく溶け、光にさらすと黒ずむ。分子式はC22H25NO6で、炭素の7員環をもった構造である。分裂中の植物細胞に作用して紡錘体の形成を阻害し、染色体の倍化をおこすので、細胞遺伝学の研究や育種に利用されている。種なしスイカなどの品種改良はその例である。医薬品としては、痛風の鎮痛剤として古くから用いられてきたが、長期連用により血液障害や脱毛、発疹(はっしん)、胃腸障害などの副作用がみられる。1錠中に0.5ミリグラム含有、1日3~4ミリグラムを6~8回に分けて服用する。
[幸保文治・星川清親]
C22H25NO6(399.44).ユリ科イヌサフランColchicum autumnaleの種子に多く含まれている(約0.8%),トロポロン核をもった中性アルカロイド.黄色の結晶.融点155 ℃.
-121°(クロロホルム).低濃度で植物の染色体倍加作用を有し,4倍体を得ることができるので貴重な薬品である.痛風発作の緩解や予防に有効であるが,中枢神経の麻ひ作用を有し,大量では呼吸麻ひによって死に至る.LD50 1.7 mg/kg(マウス,静注).[CAS 64-86-8]
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…また机の上で咲かせたものは,花が終わったら植え付けてやるとよい。コルキカムはコルヒチンという有毒成分を含み,かつては痛風などの鎮静剤に利用されたこともあるが,この成分は細胞分裂の際に染色体を倍加させる作用があり,植物の育種に広く利用されている。【水野 嘉孝】。…
…次いで最もたいせつなのは,急性発作を繰り返さないために,基盤となっている高尿酸血症に対する治療である。激痛,発赤,腫張(はれ)の急性期の炎症にはコルヒチンが特効薬と考えられ,1回1~2mgを2時間おきに服用すれば,10時間以内に効果が現れる。しかし副作用があるため最近では他の優れた薬剤にとって代わられ,コルヒチンは用いられていない。…
※「コルヒチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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