コロービン(読み)ころーびん(英語表記)Константин Алексеевич Коровин/Konstantin Alekseevich Korovin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コロービン」の意味・わかりやすい解説

コロービン
ころーびん
Константин Алексеевич Коровин/Konstantin Alekseevich Korovin
(1861―1939)

ロシアの画家モスクワ絵画彫刻・建築学校でサブラーソフとポレノフに学び、のちペテルブルグの美術アカデミーにも学んだ。またマーモントフの私立ロシア歌劇場やボリショイ劇場の舞台装置も担当した。母校でも教え、弟子たちのなかにはゲラシモフ、クズネツォフ、マシュコフ、ユオンらがいる。革命後の1923年に亡命、パリで没した。おもな作品に『パリの朝』『パリのカフェ』『カフェ』『パリの並木道』『パリの夕暮れ』『イタリア通り』などがある。いかにもパリを愛した画家にふさわしい画題である。ロシアでは主としてクリミアを描き、『クリミアの海岸』『セバストポリ湾』『花市場、グルズーフ』など。ロシアの印象派を代表する画家であった。

木村 浩]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コロービン」の意味・わかりやすい解説

コロービン
Korovin, Konstantin Alekseevich

[生]1861.11.23. ロシア帝国,モスクワ
[没]1939. フランス,パリ
ロシアの画家,舞台美術家。印象派(→印象主義)の影響を受け,「芸術のための芸術」を主張した。ボリショイ劇場などで舞台美術を担当。モスクワ美術アカデミー教授,サンクトペテルブルグ美術アカデミー名誉会員。

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