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ゴア
英国国教会の聖職者。オックスフォード主教。《ルクス・ムンディ》の編集・刊行でカトリック教義と聖書批評の調停を図るなど,自由主義的傾向を代表する。著作に《キリストと社会》(1928年)ほか。
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ゴア
Goa
インド南西部の州で,アラビア海に面する港市。16世紀初頭のゴアは,ビージャープール王国スルタンの第1の港市として繁栄していたが,1510年,ポルトガルの第2代インド総督アフォンソ・デ・アルブケルケがここを攻略し,リスボンを模してゴア(旧ゴア)を建設し,ポルトガルのアジアにおける活動の拠点とした。16世紀末に最盛期を迎えたが,オランダ,イギリスの進出により衰退に向かい,都市もゴア島西端のパンジム(新ゴア)に移転した。ポルトガル領ゴアは,1961年,インド政府に武力的に併合され,政府直轄州となり,87年,インドで25番目の独立州となった。旧ゴアには,フランシスコ・ザビエルの寝棺を安置するボン・ジェス教会など多くの教会遺跡が残っている。
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ゴア
Gore, Charles
[生]1853.1.22. ウィンブルドン
[没]1932.1.17. ロンドン
イギリス国教会の神学者,主教。オックスフォード大学に学ぶ。オックスフォードの神学者たちによる,主として受肉に関する神学論文集『世の光』 Lux mundi (1889) 刊行に尽力。そのなかの彼の論文は保守派からの反論を浴びた。一貫して高教会主義に立ち,受肉説を基に伝統神学を新時代に生かそうとした。 1892年男子修道会設立。 1911~19年オックスフォード教区主教。 24~28年ロンドン大学神学部長。主著『教会と聖務』 The Church and the Ministry (89) ,『受肉』 The Incarnation (91) ,『聖霊と教会』 The Holy Spirit and the Church (1924) ,『信仰の再建』 The Reconstruction of Belief (3巻,24) 。
ゴア
Gore,Albert
[生]1948.3.31. ワシントンD.C.
アメリカ合衆国の政治家。クリントン政権の副大統領 (1993~2001) 。父はテネシー州選出の元上院議員。ハーバード大学卒業 (1969) ,志願してベトナム戦争に従軍した。故郷の『ナッシュビル・テネシアン』紙の社会部記者を経て,1976年 28歳で連邦下院議員に当選,その後3選し,1985年から上院議員。 1993年ビル・クリントンが大統領に就任するとともに副大統領となり,2期8年間務めたのち,その実績を掲げて 2000年大統領選挙に出馬したものの,共和党候補のジョージ・W.ブッシュに敗れた。国防問題ではタカ派に近かった。環境保護派として活躍し,2007年気候変動に関する政府間パネル IPCCとともにノーベル平和賞を受賞した。
ゴア
gore
服飾用語で,スカートの構成に用いる三角形または台形の布をさす。本来,三角形の土地や布片の意。ゴアを幾枚も継ぎ合せてできる,ウエストで細く裾で広がるスカートをゴアドスカートという。また傘に張る三角形の布もいう。 (→襠〈まち〉 )
ゴア
Gore
ニュージーランド,サウス島南部の都市。サウスランド地方の北部にあり,周辺の農牧地帯および炭田 (マタウラ炭田など) の中心地。人口1万 988 (1991推計) 。
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ゴア【Charles Gore】
1853‐1932
英国国教会の聖職者。オックスフォードのベリオール・カレッジに学び,1875年トリニティ・カレッジのフェロー。1902年ウースター主教に聖別され,バーミンガム主教を経て,11年オックスフォード主教に就任。アングロ・カトリック主義に立ったが,伝統的信仰と近代科学の衝突に深い関心を寄せ,カトリック教義と現代の聖書批評学とを調和させるために1889年《ルクス・ムンディ》を編集出版した。自由主義的カトリック主義と呼ばれたその主張は,保守的な神学者たちからは批判されたが,新しい世代には大きな影響を及ぼした。
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ゴア
Goa
インド西岸,アラビア海に面するインド政府直轄の港市
もとヒンドゥー教徒の都市であったが,15世紀にイスラーム教徒が再建。1510年ポルトガルのアルブケルケが占領し,ヨーロッパ勢力によるアジア初の植民地とされた。それ以来,ポルトガルのアジア進出と東洋布教の根拠地として繁栄し,フランシスコ=ザビエルや,日本の天正少年遣欧使節団もここを訪れている。17世紀を全盛とし,その後,ポルトガル勢力の衰退とともに衰え,1961年末インドに接収された。
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ゴア
インド西海岸の港市。1510年ポルトガルが占領してインド総督をおき,東洋における貿易やキリスト教布教の中心地となった。16世紀後半,ポルトガル船がマカオ経由で日本へ来航,日本からも大友宗麟や豊臣秀吉が総督に書簡を送った。17世紀後半からはイギリスやオランダのアジア進出でポルトガルの地位が低下,疫病の流行などもあり衰退。1961年インドがポルトガル領を接収し,87年にパナジを首都とする州が設置された。
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ゴア
Goa
インド半島西岸にある港湾都市
1510年ポルトガルのインド総督アルブケルケによって占領され,以後その東洋経営の一大中心地となったが,17世紀以降衰退。1961年インドに奪回された。
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