ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サツマイモ(薩摩芋)」の意味・わかりやすい解説
サツマイモ(薩摩芋)
サツマイモ
Ipomoea batatas; sweet potato
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出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
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【主要ないも類とその栽培地域】
多くの野生や栽培植物がいもとして食用に利用はされているが,そのなかで生産量が多く作物として重要なものは数種である。 サツマイモ(英名sweet potato)は,中央アメリカの熱帯原産のヒルガオ科植物で,根が肥大していもを形成する。コロンブスのアメリカ大陸発見以前は,中南米とオセアニアの一部で栽培されていたが,現在では広く熱帯圏のみならず,日本のような温帯圏の夏季作物として栽培されている。…
…その食用の利用も,掘りあげたいもを煮るか焼いて食用にするため,穀類に見られるような脱穀から精白や精粉,さらにそれら粉状や粒状のものを食物に調理する複雑な過程がなく,農耕具や調理体系で見ると農耕文化としては単純な段階にとどまっている。これら熱帯圏のいも農耕地帯では,新大陸熱帯起源のキャッサバ,ヤウテア,サツマイモが旧世界まで広く栽培されているし,東南アジア起源のダイジョは西アフリカで重要な栽培植物になっている。また,東南アジアや東アジア地域はサトイモやヤマノイモ類の起源地であるが,現在では稲作が中心となり,いも類は主食としての重要性がなくなっている。…
…それらは二つの大類型に区分することができる。
[根栽農耕文化]
新大陸では,南アメリカの熱帯低地で大きないものとれるキャッサバ(マニオク)と旧大陸のタロイモによく似たヤウテアが栽培化され,また中部アンデスの高地でジャガイモが,さらにメキシコでサツマイモが栽培化されるなど,すぐれたいも類が作物化されている。このうち南アメリカ東部の熱帯低地に展開した文化は,キャッサバを主作物とする焼畑農耕を生業の基礎とした典型的な根栽農耕文化である。…
…人々はすべて形あるものは精霊から授けられると信じ,また呪術が部族間,部族内を問わずはびこっていた。彼らは根茎類(ヤムイモ,タロイモ,サツマイモ,キャッサバなど)の栽培を生業とする自給農民であるが,主として女性が農耕に従事する。主食のサツマイモは約300~350年前にポルトガル人あるいはマレー人によって海岸地方にもたらされ内陸部に達したもので,これが高地の人口を増加させ,社会を変えたといわれる。…
…サツマイモを焼いたもの。サツマイモの食べ方として最も簡便,かつ美味な方法なので,日本でもサツマイモの渡来直後から行われていたはずである。…
※「サツマイモ(薩摩芋)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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