サラトガの戦い(読み)サラトガノタタカイ(その他表記)Battle of Saratoga

デジタル大辞泉 「サラトガの戦い」の意味・読み・例文・類語

サラトガ‐の‐たたかい〔‐たたかひ〕【サラトガの戦い】

アメリカ独立戦争中の1777年10月、ニューヨーク州北部、ハドソン川上流のサラトガ(Saratoga)で、アメリカ植民地軍がイギリス軍を破った戦いフランスが公然とアメリカを支援する契機となった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サラトガの戦い」の意味・わかりやすい解説

サラトガの戦い
サラトガのたたかい
Battle of Saratoga

1777年9,10月に行われたアメリカ独立戦争中の重要な戦い。 77年7月カナダから南下した J.バーゴイン将軍指揮下の 8000人のイギリス軍はタイコンデロガを襲撃,9月ハドソン川を渡ってサラトガ地域に進出,同月 19日 H.ゲーツ将軍指揮下の1万 2000人のアメリカ軍と戦い,敗北。次いで 10月7日攻撃を再開したが撃退され退却,サラトガで包囲され,17日バーゴインは降伏した。この戦いの結果アメリカ植民地軍の勝利展望が開け,フランスがアメリカと同盟を結ぶきっかけの一つとなり,独立戦争の転機となった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サラトガの戦い」の意味・わかりやすい解説

サラトガの戦い
さらとがのたたかい

アメリカ独立戦争において、アメリカ側が勝利をつかむうえで一つの転機となった戦闘。1777年10月、ハドソン川沿いのサラトガSaratogaで行われた。ゲーツ将軍指揮下の7000人強のアメリカ軍が、バーゴイン将軍指揮下の6000人弱のイギリス軍・国王派軍・インディアン軍の連合軍を降伏させた。アメリカ側の勝利は、フランスが公然とアメリカ支援に回る重要な契機となった。

[島川雅史]

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旺文社世界史事典 三訂版 「サラトガの戦い」の解説

サラトガの戦い
サラトガのたたかい
Saratoga

アメリカ独立戦争中の1777年10月,ニューヨークのハドソン川上流にあるサラトガで,独立軍が南下するイギリス軍を包囲撃破した戦い
これを機にフランスはアメリカとの軍事同盟に踏み切り,内乱国際戦争に転化した。

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