サラファン(読み)さらふぁん(英語表記)сарафан/sarafan ロシア語

デジタル大辞泉 「サラファン」の意味・読み・例文・類語

サラファン(〈ロシア〉sarafan)

ロシアの女性が着る代表的民族衣装。ひもで胸の部分までつるジャンパースカート風のもので、ふつう、ロシア風ブラウスの上に着る。

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精選版 日本国語大辞典 「サラファン」の意味・読み・例文・類語

サラファン

  1. 〘 名詞 〙 ( [ロシア語] sarafan ) ロシアの女性の民族衣装の一つルバーハルバシカの上に着る、袖なしで丈長のジャンパースカート形式の服。一九世紀、農村部に普及した。

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改訂新版 世界大百科事典 「サラファン」の意味・わかりやすい解説

サラファン
sarafan[ロシア]

20世紀初頭まで日常着として用いられていたロシアの女性の民族服。幅のせまいひもで肩から吊り,胸の部分は体に沿い,裾のほうへ広がった丈長のジャンパースカート状のもの。胸高の切替えがあり,スカートにはプリーツギャザーフレアーなどを入れ,全体に裏地を張るので裾ひろがりの吊鐘形となる。ルバシカと呼ばれるシャツ風のものを下に着る。古いものは直線裁ちが多く襠(まち)が入る。素材は手織り木綿麻布,絹などを用いる。14~17世紀には男性の上着をも意味し,ピョートル大帝時代以前にはもっぱら貴族衣服であったが,19世紀にロシア各地の農民や一部の都市住民に広まったという。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サラファン」の意味・わかりやすい解説

サラファン
さらふぁん
сарафан/sarafan ロシア語

ロシアの民族衣装の一つ。婦人たちがブラウス(ルバハ)の上から着る袖(そで)のない表着。基本的には、体にフィットする袖なしの胴部と、たっぷりとした床丈のスカートが、胸高な切り替えで結合されたもの。ネックラインの位置や形はさまざまで、決まりはない。ギャザーがたっぷりと入ったソフトな白いブラウスの上に着用する。シルクブロケードサテンなどの豪華な織物のほか、ウール、カシミヤ、木綿などを用いてつくられる。

[深井晃子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サラファン」の意味・わかりやすい解説

サラファン
sarafan; capaah

ロシアの主として女性の着用する代表的民族服。普通はいくぶんゆるやかな,いわゆるジャンパースカート形式をとる。襟ぐりの高低と形,スカート部の装飾や形状にもさまざまあって一定しないが,通常ブラウスの上に着用し,丈の短いものもある。

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