日本大百科全書(ニッポニカ) 「ショ糖」の意味・わかりやすい解説
ショ糖
しょとう / 蔗糖
甘蔗(かんしょ)糖、すなわち甘蔗(サトウキビ)からとった砂糖のことで、サッカロースともよばれる。今日では工業的に、テンサイ(サトウダイコン)やサトウカエデ(砂糖楓)などからもつくられる。いわゆる砂糖の主成分である。
[不破英次]
人体との関係
速効性のカロリー源として重要であり、また、人間にもっともなじみの深い甘味料である。しかし、カロリー摂取過剰の状態でショ糖をとりすぎると、糖尿病など生活習慣病(成人病)の原因となり、また子供の過剰摂取は、う歯(むし歯)の原因となる。小腸粘膜の微絨毛(びじゅうもう)上にあるスクラーゼ・イソマルターゼ複合体の作用で膜消化され、グルコースとフルクトースとなり吸収される。
[不破英次]