日本大百科全書(ニッポニカ) 「シレト川」の意味・わかりやすい解説 シレト川しれとがわSiret ルーマニア東部の川。シレトゥルSiretul川ともいう。カルパティア山脈のウクライナ領部分に発し、南流してルーマニアに入る。東側のウクライナ・ルーマニア国境を流れるプルート川とともに、カルパティア山脈に平行してその東麓(とうろく)地帯を南下し、ワラキア平野のドナウ川河口に近いガラチ付近でドナウ川に注ぐ。長さ約450キロメートル。航行は、ドナウ川との合流点付近に流土が堆積(たいせき)するので困難であるが、カルパティア山脈中に発する多くの支流は木材の搬出に役だっている。[三井嘉都夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シレト川」の意味・わかりやすい解説 シレト川シレトがわSiret ドナウ川の支流。ウクライナ西部のカルパート山脈中に発し,ルーマニア東部,モルドバ地方を南流し,スチヤバ,モルドバ,ビストリツァなど,東カルパート山脈の東斜面に発する支流を合せて,ガラツ付近でドナウ川に合流する。全長 706km,うちルーマニア領 596km。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報