シンガサリ朝(読み)シンガサリちょう(英語表記)Singhasari

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シンガサリ朝」の意味・わかりやすい解説

シンガサリ朝
シンガサリちょう
Singhasari

ジャワ東部に栄えた王朝 (1222~92) 。始祖ケン・アンロクで,クディリ朝最後の王クルタジャヤを殺して即位ラージャサ王と称した。王妃デデスと先夫の間の子アヌーサパティは5年後にラージャサを殺して第2代の王となり,以後王統は両系統に交互に受継がれた。第5代の王クルタナガラモンゴル帝国のインドネシア進出を恐れて対策に苦心し,スマトラ,マレー半島,西部ジャワ,マドゥラ,バリなどに一致して敵にあたるための同盟を提案し,かなりの影響力をもったと伝えられる。元の皇帝フビライ (忽必烈) の朝貢勧告を拒み,その遠征軍の到来を待たずに,部下のジャヤカトワンに暗殺され,王朝は滅びた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シンガサリ朝」の意味・わかりやすい解説

シンガサリ朝
しんがさりちょう

シンゴサリ王国

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android