精選版 日本国語大辞典 「シンポジウム」の意味・読み・例文・類語
シンポジウム
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公開討論会の一つの形式。いっしょにsyn-飲むposisの意のギリシア語symposion(饗宴(きょうえん))が語源。講壇討議と一般に訳されている。
特定のテーマに関して討議を行う際、異なった立場や角度からの分析や論究が深まるよう、学識経験者などの専門家を数名選び、参加者に対して、それぞれが見解を述べ、それらの専門的な知見に基づき、全体討論会(質疑―応答が主)に移行する形式をとる。このような専門家集団による形式は、正しくはシンポジウム・フォーラムforumという。専門家が1名であれば、レクチャー・フォーラムlecture forumといい、さらに専門家集団でなく、参加者と同じ立場の人が壇上で討議する場合には、形式はほとんど変わらないが、パネル・ディスカッションpanel discussionとかパネル・フォーラム(代表討議)とかよばれる。また、シンポジウムということばは、講壇討議に限らず、雑誌などで特定の問題について、数名の専門家がそれぞれの立場から見解を表明する誌上討論会の場合にも用いられる。
シンポジウム・フォーラムは、通常、議長(司会)1名に4、5名の専門家と参加者からなり、進行は、議長が、討議の趣旨、テーマの説明、登壇者の紹介を要領よく行い、進行方法についても説明する。その後、専門家が順次、予定時間内で見解を述べ、さらに短時間の補足説明の機会を設けることもある。次には、おもにテーマに沿った専門的知識の理解を目的とした、登壇者同士での質疑応答に移行し、その後、参加者との間での討論に進み、最終的に議長がまとめていく。
テーマが参加者に容易に理解される場合には、パネル・ディスカッションを採用するほうが望ましいが、難解なテーマ、系統的で論理的な説明を要するテーマであるときには、シンポジウム・フォーラムやレクチャー・フォーラムがよく用いられる。
[岡東壽隆]
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…一般的には,数人の討論者(パネラー)が司会者の進行により討議を交わし,そのあと聴衆も参加して質疑応答を行う形をとる。シンポジウムでは,数人の報告者がそれぞれ自己の見解を開陳し,それを素材に全員で討議するのに対し,ここでは,パネラーに対立的な意見を代表する者を選び,討論者相互で十分な議論を行うことに重点がおかれる。しかし,シンポジウムのなかにパネル・ディスカッション的な討論が組み込まれる場合もあるなど,類似の集団討議法との関係は必ずしも明確ではない。…
※「シンポジウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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