ジャン(無畏公)(読み)ジャン[むいこう](英語表記)Jean sans Peur, Duc de Bourgogne

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャン(無畏公)」の意味・わかりやすい解説

ジャン(無畏公)
ジャン[むいこう]
Jean sans Peur, Duc de Bourgogne

[生]1371.5.28. ディジョン
[没]1419.9.10. モントロー
フランス,百年戦争期のブルゴーニュ公(在位 1404~19)。フランス王シャルル6世従弟フィリップ(剛勇公)の子。直情的な人物であったので「無畏公」と呼ばれた。国王シャルル6世が精神に異常をきたして以来,王弟のオルレアン公ルイと対立し,1407年にこれを殺害した。王国の実権を握ったが,これを機に国内の貴族北部ブルゴーニュ派と南部のアルマニャック派に分かれ,対立抗争が繰り返された。イングランド軍と結び,1415年アザンクールの戦いに勝ちパリに入城した。しかし,1419年モントローの両派の和解会談の橋上で刺殺された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ワーキングホリデー

協定締結国の国民に対し,休暇の機会と,その間の滞在費用を補う程度の就労を認める査証(ビザ)を発給する制度。二国間の協定に基づき,国際的視野をもった青少年を育成し,両国間の相互理解と友好関係を促進するこ...

ワーキングホリデーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android