スギ

リフォーム用語集 「スギ」の解説

スギ

スギ科スギ属の常緑針葉樹。漢字では杉、英語では「Japanses cedar」と表記される。椙、秋田杉、吉野杉、屋久杉(薩摩杉、本屋久杉)、神代杉(茶神代、黒神代)、天竜杉、日田杉、飫肥杉、春日杉、土佐杉(魚梁瀬杉)、霧島杉など、様々な呼び名がある。かつてはマキとも呼ばれた。材の性質としては、木理は通直であり、肌目は粗い。堅さはやや柔らかいため摩耗耐久性は無いが、腐食耐久性はある。木目に沿って縦に割れやすい、耐水性がそれほどない、特有の匂いがある、脂気が少ない、といった特徴がある。材質は天然木であるか否かによってかなり違ってき、またそれぞれの成長過程や産地によって随分左右される。柾目から見て細かくて細い平行線がたくさん並んだような材は年輪が密であり、堅くて均一で良い材と評価され「糸柾」と呼ばれる。構造材から、家具、床柱まで、用途は様々である。

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世界大百科事典 第2版 「スギ」の意味・わかりやすい解説

スギ【Rachycentron canadum】

スズキ目スギ科の海産魚。東部太平洋を除き,世界中の暖海に広く分布する。南日本近海でもしばしば見られるが量は少ない。そのため地方名も少なく,鹿児島県でスキサキ,福岡県の志賀島タラという程度である。体が細長く棒状であり,頭部背面が平たく,第1背びれのとげがたいへん小さいなど,外見コバンザメによく似ているため,和歌山県阿尾でコバンザメノコバンノトレタイオと呼ぶとの記録もある。全長2m近くになる。体色は褐色地色に2本の淡色縦帯があり,幼魚では鮮明であるが,成魚になるとしだいに一様な灰褐色になってくる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スギ」の意味・わかりやすい解説

スギ
Rachycentron canadum; cobia

スズキ目スギ科の海水魚。全長 2m内外。体は延長した紡錘形。背鰭棘は著しく短くて相互に分離し,各棘間に皮膜はない。体色は背面が暗褐色,腹面は青みを帯びた白色。幼魚は体側の縦帯が鮮明で,尾鰭の先端が丸い。成魚も興奮すると黒色縦帯がよく現れる。若魚には他の大型魚にくっついて泳ぐ習性がある。アメリカ西岸を除く世界中の暖海に分布する。

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