ストライク報告(読み)ストライクほうこく(その他表記)Strike Report

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ストライク報告」の意味・わかりやすい解説

ストライク報告
ストライクほうこく
Strike Report

1947年にアメリカ日本の第2次世界大戦賠償のための産業施設調査に派遣した海外調査相談所長 C.ストライクを団長とする調査団の報告書。 48年2月にその一部,3月に全文が発表された。対日賠償は,徹底した日本の非軍事化のため,従来は 25~26億円の生産施設撤去が予定されていたが,冷戦表面化に伴ってアメリカの対日政策は変化し,ストライク報告ではこれを軽減して撤去は主要軍事施設約 16億円とし,日本経済の存立を維持するための平和的生産施設はできるだけ日本に残して利用することを提案した。 (→ジョンストン報告 )

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百科事典マイペディア 「ストライク報告」の意味・わかりやすい解説

ストライク報告【ストライクほうこく】

1948年3月公表された米国対日賠償調査団の報告。団長C.ストライクの名にちなむ。日本の生産能力戦前水準に回復するのを1953年とし,したがって対日賠償は軽減さるべきであり,軍需以外の生産施設を撤去しないよう勧告した。賠償算定額は1946年のポーレー報告より大幅削減された。→ドレーパー報告

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