精選版 日本国語大辞典 「ストリキニーネ」の意味・読み・例文・類語
ストリキニーネ
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ストリキニンともいう.C21H22N2O2(334.41).フジウツギ科Strychnos nux-vomicaの種子(まちんし,馬銭子)に含まれるインドールアルカロイドの一種.ジメトキシ誘導体のブルシンとともに得られる.融点268 ℃.
-139°(クロロホルム).
1.36.pKa1 8.0,pKa2 2.3(20 ℃).UVλmax 254,278,288 nm(log ε 4.10,3.63,3.53エタノール).水,エーテル,冷エタノールに難溶.猛毒で中枢神経を刺激し興奮させる.さらには特有の硬直性けいれんを起こし,死に至らせる.ヒトに対する致死量30~100 mg.神経興奮薬として病後の回復に,あるいは消化器機能不全の治療に用いる.[CAS 57-24-9]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
インド(ベンガル、マラバル)、スリランカ、マレー半島、ベトナム、オーストラリアに産するマチン科(APG分類:マチン科)のマチン(馬銭)Strychnos nux-vomica L.の種子ホミカ(馬銭子(まちんし))に含まれるアルカロイド。ストリキニンともいう。ピクロトキシン、ニコチンとともに三大けいれん毒の一つで、過量投与により強直性けいれんをおこす。毒薬。硝酸ストリキニーネとして種々の薬物中毒、手術時や出血時のショックに中枢神経興奮剤として用いられたが、現在では薬理学の研究用試薬として使われることはあるが、治療にはほとんど使用されていない。
[幸保文治 2021年5月21日]
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…性交不能症には種々の形が含まれるが,陰茎の勃起不能または不完全を改善する目的の薬物を最も直接的に強精剤とよぶ。生薬成分由来のヨヒンビンとストリキニーネがまずあげられるが,ストリキニーネは一般的な興奮が強すぎる点,強力な毒物である点から使用はきわめて危険である。ヨヒンビンはヨヒンベ皮中に含まれるアルカロイドであるが,生殖器末梢の血管を拡張させることと,腰髄の勃起中枢へ作用することによって陰茎の勃起を促す。…
…痙攣は,はじめ間代性痙攣で,作用が強くなると強直性痙攣に移行する。(4)脊髄興奮薬 中枢興奮薬は一般に脊髄に対しても興奮作用を有するが,ストリキニーネはとくに脊髄作用の強い中枢興奮薬である。脊髄において知覚神経と運動神経の連絡により構成される反射弓の抵抗を減少させて神経インパルスの伝達を促進させる。…
… 催淫薬は,大別して直接陰茎の勃起を起こす薬物と,中枢の精神的抑制を解除して間接的に勃起を促す薬物とに分けられる。直接的な薬物としては,まず生薬由来のストリキニーネとヨヒンビンがあげられる。しかしストリキニーネは一般的な興奮が強すぎること,また強力な痙攣(けいれん)毒であることから,その使用はきわめて危険である。…
… マチンの種子を生薬ではホミカ,馬銭子(まちんし),蕃木鼈(ばんぼくべつ)という。1.5~5%のアルカロイド,ストリキニーネやブルシンbrucineなどを含む。これらは中枢神経を興奮させ,中毒すると全身筋肉の強直性痙攣(けいれん)で,背反して死に至る(致死量は0.03~0.1g)。…
※「ストリキニーネ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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