スブキー(その他表記)Subkī

改訂新版 世界大百科事典 「スブキー」の意味・わかりやすい解説

スブキー
Subkī
生没年:1327-70

エジプト著述家学者の名門スブキー家に生まれる。父がシリアの大カーディーに任命されてダマスクスに移り住む。才能と環境に恵まれ,若くしてファトワー(法勧告)と教授の資格を取得,書記官カーティブ),説教師,教授,カーディーなどを兼任する。イスラムによる国家改造思想の持主であったうえに,イブン・タイミーヤ一派の反感やライバルの嫉妬をうけた。ために一時,不遇におちいったこともある。主著に大人名辞典《シャーフィイー派列伝》と階級別職業別改革規範を示した《払災招福の書》がある。疫病のためダマスクスで没する。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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