スヘルテマ

世界大百科事典 第2版 「スヘルテマ」の意味・わかりやすい解説

スヘルテマ【Carel Steven Adama van Scheltema】

1877‐1924
オランダ詩人アムステルダムに生まれ,医学生,俳優,美術商を経たのち詩作に専念した。長い外国生活ののち,ベルヘン(北ホラント州)に住み,同地で没。19世紀末ホルテル,ローラント・ホルストらとともに社会主義詩人となったが,両者と異なり,社会主義を大衆に了解される新しい芸術の基礎と考えた。《太陽と夏》(1902),《静けさと闘争》(1909)などにみられる平明で楽天的な詩は抒情と社会主義の理想をうたい大衆の人気を得たが,彼の本性はむしろメランコリックであった。

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367日誕生日大事典 「スヘルテマ」の解説

スヘルテマ

生年月日:1877年2月26日
オランダの文学者
1924年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典内のスヘルテマの言及

【オランダ文学】より

…クペールスは自然主義的心理描写を特色とする小説を書き,ハイエルマンスは《天佑丸》(1900)など社会問題をテーマとした写実主義の戯曲を発表して,ともに国際的名声を得た。 20世紀に入ると,ローラント・ホルストHenriëtte G.A.Roland Holst(1869‐1952),スヘルテマらの社会主義詩人が輩出する一方,〈80年代派〉の影響から出発してそれぞれ哲学的傾向のユニークな詩境を開いたバウテンスPieter C.Boutens(1870‐1943)とレオポルトJan H.Leopold(1865‐1925)の活動が目だつ。また,自然主義に対抗して新ロマン派が登場し,スヘンデルArthur F.E.van Schendel(1874‐1946)が優れた歴史小説を書いた。…

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