セイタカアワダチソウ(読み)せいたかあわだちそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「セイタカアワダチソウ」の意味・わかりやすい解説

セイタカアワダチソウ
せいたかあわだちそう / 背高泡立草
[学] Solidago altissima L.

キク科(APG分類:キク科)の多年草。茎は直立し、高さ2~3メートルになる。茎の基部から四方へ走出枝を出し、その先に新苗をつくるので容易に大きな群落となる。10~11月、多数の黄色の頭花を大きな円錐(えんすい)花序につける。北アメリカ原産の帰化植物で、全国に広く帰化し、都会地に接した川原土手荒れ地にしばしば大きな群落をつくる。花粉アレルギーをおこす植物と騒がれたが、本種は風媒花ではなく、花粉が空気中を漂うことはないので、花粉アレルギーをおこすとは考えにくい。茎や葉にほとんど毛のないオオアワダチソウS. gigantea Ait. subsp. serotina (Kuntze) McNeillはセイタカアワダチソウによく似るが、花期が7~9月と早い。

[小山博滋 2022年3月23日]


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百科事典マイペディア 「セイタカアワダチソウ」の意味・わかりやすい解説

セイタカアワダチソウ

キク科の多年草。別名セイタカアキノキリンソウ。北米原産の帰化植物で,土手や荒地に群落を作る。茎は分枝せず,高さ1〜2mになる。全体に単毛があってざらつく。頭花は小さく舌状花筒状花からなり,10〜11月に茎頂に多くの小枝を分かち,黄色の円錐花序を作る。虫媒花。かつて花粉症の原因とされたが現在は否定
→関連項目アキノキリンソウ

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世界大百科事典 第2版 「セイタカアワダチソウ」の意味・わかりやすい解説

セイタカアワダチソウ【Solidago altissima L.】

北アメリカ原産の帰化植物で,キク科の多年草(イラスト)。セイタカアキノキリンソウともいう。秋の開花期には,河原の土手や郊外野山のふもとや荒地など,いたるところが黄色一面に色どられる。第1次世界大戦前に,北アメリカから観賞用としてもち帰られ栽培されていたが,戦後京阪神,九州北部を中心に急速にひろがり始めた。現在では関東,中部でも群落をつくっている姿がみられるようになった。 地下茎放射状にひろがり,丈が2m以上にもなる。

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世界大百科事典内のセイタカアワダチソウの言及

【アレロパシー】より

…その作用は,阻害の場合も促進の場合もあるが,結果としては有害なものが多い。セイタカアワダチソウは周辺の植物を駆逐して旺盛な群落をつくるが,これはある種の阻害物質を出して周辺に生えている植物の生育を阻害しているためである。このような作用によって,近傍の他種との競争に打ち勝って繁栄している種があり,植物群落の種組成の決定や遷移の進行については,さまざまな生態的条件の一つとしてアレロパシーが大きな役割を果たしていると推定されているが,まだ研究はよく進んではいない。…

※「セイタカアワダチソウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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