セリン酵素(読み)セリンコウソ

化学辞典 第2版 「セリン酵素」の解説

セリン酵素
セリンコウソ
serine enzyme

セリン残基が活性発現に関与している酵素総称アセチルコリンエステラーゼホスホリラーゼキモトリプシントリプシンなどがこれに属する.これらの酵素分子中のセリン残基のうちで,活性部位に存在するセリン残基(活性セリン)のみがジイソプロピルフルオロリン酸(DFP)により特異的にジイソプロピルリン酸化(DIP化)され,失活するという特性を有する.しかし,これらの酵素前駆体はDIP化されず,また尿素などにより酵素の高次構造を破壊するとDIP化は受けにくくなる.活性セリン近傍のアミノ酸配列には類似性があり,Asp(またはGlu)-Ser-Gly-(またはAla)の場合が多い.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む