セレス

デジタル大辞泉 「セレス」の意味・読み・例文・類語

セレス(Ceres)

ケレス

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「セレス」の意味・読み・例文・類語

セレス

  1. ( [英語] Ceres ) =ケレス
    1. [初出の実例]「最も日に近き者を水星となす、其次を金星となし、〈略〉次を厘士(セレス)小星となし」(出典:博物新編訳解(1868‐70)〈大森秀三訳〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「セレス」の意味・わかりやすい解説

セレス(中国人)
せれす
Seres

紀元前1世紀ごろから、ギリシア人、ローマ人が中国人をよんだ名称国名としてはセリカSericaが用いられた。元来「絹の生産者」を意味し、その中継貿易に従うタリム盆地のアーリア系住民をさすこともあった。同じく中国をさすシナイSinaeの名称は海上から、セレス、セリカは陸上から伝えられ、セレスは主として華北華中を、セリカはおもに華南を示した。語源については定説はないが、一般には、絹を意味するセルserとかセリクムsericumなどに由来すると考えられている。

[護 雅夫]


セレス(小惑星)
せれす

ケレス

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

山川 世界史小辞典 改訂新版 「セレス」の解説

セレス
Seres

前1世紀頃からギリシア人,ローマ人が中国人を呼んだ名称。国名としてはセリカ(Serica)といった。もともと「絹を産出する者」を意味し,その中継貿易に従う中央アジアのイラン系住民をさすこともあった。同じく中国をさすシナイ(Sinae)という名前と並行して用いられたが,シナイは海上から,セレス,セリカは陸上から伝わり,別の国と考えられた。語源は絹を示すセル(ser),セリクム(sericum)。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

百科事典マイペディア 「セレス」の意味・わかりやすい解説

セレス

ラテン語で,古代ヨーロッパ人が漠然と中国人・チベット人を指すのに用いた(ギリシア語ではセリコス)。転じてその特産品たる絹はserica。中国人に対しては,インド経由の海路を介してSinaeの語も併用された。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「セレス」の解説

セレス
Seres

ギリシア人やローマ人が,中国人または絹の道(シルク−ロード)の東トルキスタンの住民を呼んだ名称。国名はセリカ
前1世紀ごろしきりに文献にみえる。語源は中国特産の絹を表すセリコン(serikon)・セリクム(sericum)に由来。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セレス」の意味・わかりやすい解説

セレス

「セレ」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のセレスの言及

【ケレス】より

…セレスともいう。1801年イタリアのパレルモ天文台で,G.ピアッチによって発見された第1号の小惑星。…

※「セレス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android