センウラン鉱(閃ウラン鉱)(読み)せんウランこう(英語表記)uraninite

世界大百科事典 第2版 の解説

せんウランこう【センウラン鉱(閃ウラン鉱) uraninite】

最も基本的なウラン鉱物の一つ。理想化学組成UO2。通常はさらに酸化が進んでいる。ウラン自身の放射壊変産物である少量のラジウム,鉛,ヘリウムなどを含み,強い放射能を持つ。副成分としてトリウムセリウムイットリウムなどを含むこともある。色は黒,黒褐,緑黒,鋼灰など。立方晶系で,正六面体正八面体の自形結晶を作るが,普通は不定形で,塊状,粒状,すす状を呈することが多い。割れ口は不規則または貝殻状。亜金属~樹脂状光沢

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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