デジタル大辞泉 「セール」の意味・読み・例文・類語
セール(sale)
[類語]売り出し・安売り・特売・廉売・投げ売り・捨て売り・叩き売り・乱売・ダンピング・蔵浚え・見切り売り・バーゲンセール・売る
翻訳|sale
フランスの農学者。セール家は,南フランスのビバレ地方(現在のアルデーシュ県)で,農業経営と商取引により産をなした家柄であるが,オリビエ・ド・セールは自ら農業の実践家であると同時に,フランスの代表的な農学者であった。若年にして手に入れたル・プラデルの農園を実験農場とし,輪作制の休耕地に飼料作物(ウマゴヤシなど)を導入したり,フランドルからはセイヨウアカネ,イギリスからはホップ,イタリアからはクワやトウモロコシを導入するなど,当時としてはきわめて先進的な農業改良を試みた。1598年にはアンリ4世に招かれてパリに赴き,養蚕業の発展に尽力している。その経験と学識は,フォリオ版1000ページを超す大著《農業経営論Théâtre d'agriculture et mesnage des champs》(1600)に集大成されたが,17世紀の間に19版を重ね,フランスの代表的農書としてアーサー・ヤングにも称揚された。他方,彼は早くよりカルバン派の信仰に帰依し,改革派の有力メンバーとしてしばしば旧教派との重要な交渉をゆだねられている。弟のジャン・ド・セールJean de Serres(1540-98)もまたカルバン派の信徒であり,ローザンヌで学んだ後ニームで牧師となったが,歴史家として知られ,1596年にはアンリ4世に登用され,国王付修史官に任ぜられ,浩瀚な歴史叙述を残している。
執筆者:二宮 宏之
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…その直後,H.カルタンらが層の一般論を展開し,多変数関数論に有効に利用した。セールJ.P.Serre(1926‐ )は層の概念が代数幾何学において非常に有効であることを示した(1955)が,それはその後の代数幾何学の発展の基礎となった。 位相空間Xの各開集合Uにアーベル群(環,R加群など)F(U)が対応していて,V⊆Uのとき,準同型ρV,U:F(U)→F(V)が与えられているとする。…
…その直後,H.カルタンらが層の一般論を展開し,多変数関数論に有効に利用した。セールJ.P.Serre(1926‐ )は層の概念が代数幾何学において非常に有効であることを示した(1955)が,それはその後の代数幾何学の発展の基礎となった。 位相空間Xの各開集合Uにアーベル群(環,R加群など)F(U)が対応していて,V⊆Uのとき,準同型ρV,U:F(U)→F(V)が与えられているとする。…
…しかし最大の蚕糸業国として栄えたのはイタリアであり,ピエモンテ,ロンバルディア両地方産の生糸,撚糸が名声を博した。フランスへは13世紀中ごろに移入され,16世紀末以降農学者O.deセールらの努力で大きな進歩をとげ,ローヌ川流域を中軸とした南東部一帯で生糸の生産が飛躍的発展をみた。1825‐53年には全国的な養蚕ブームが展開されたが,54年以降の激しい蚕病の流行によって,フランスのみならずイタリア,スペインなどの養蚕業は大打撃を被った。…
…その後15世紀末から16世紀中葉にかけて,南東部一帯で栽桑・養蚕業が隆盛に向かったが,最大の進歩はアンリ4世の治下(1589‐1610)においてみられた。同王が農学者O.deセールらの努力をおおいに勧奨した結果,養蚕場ならびに繭・生糸生産の飛躍的増大が達成されたのである。17世紀後半にはコルベールによる養蚕業の保護,奨励も行われた。…
※「セール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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