ソフト・エネルギー(読み)ソフトエネルギー

百科事典マイペディア 「ソフト・エネルギー」の意味・わかりやすい解説

ソフト・エネルギー

太陽光,風力など環境に悪影響を与えないクリーンなエネルギー総称米国の物理学者エモリー・ロビンスが1977年の著書《ソフト・エネルギー・パス》で使用した言葉。(1)太陽光などの自然エネルギー,(2)燃料電池コジェネレーションなどの分散型エネルギー,(3)その他の環境負荷の少ないクリーンなエネルギー,に分類される。同書では石油原子力石炭を重視するエネルギー供給のあり方をハード・エネルギー・パスと名付け,硬直的で危険なものと位置付けた。ソフト・エネルギー・パスはその対照にある考え方。ソフト・エネルギーの利用と利用効率の向上によって環境負荷の少ないエネルギー供給体制を整備するべきと提唱し,その後の新エネルギー開発の契機となった。
→関連項目クリーンエネルギー

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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