精選版 日本国語大辞典 「ソムリエ」の意味・読み・例文・類語
ソムリエ
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レストランなどで、客に食事を楽しんでもらうために、好みや料理に合わせたワインを中心とする飲み物を勧め、サービスする職種。フランス、ルイ王朝期に国王の旅行の際の飲み物の荷を「ソミエル」とよんでいたが、その後食料をつかさどる一種の毒味番である役職への呼称となり、それが「ソムリエ」へと変化したといわれている。フランス革命後、貴族のおかかえ調理人が市中に出店したのがレストランの始まりといわれるが、そのころあるレストランでワインについての質問に窮したとき、助け船をだしたのが酒蔵の番人「ソムリエ」であり、しだいに客席に登場するようになった。専任のソムリエ、給仕長を兼ねるメートル・ドテル・ソムリエ、自らレストランを経営するレストラテール・ソムリエ、酒庫を担当するカビスト・ソムリエに大別される。業務は、仕入れ、保管熟成、ワインリストの作成からサービスまでと幅広く、専門知識、技術、利き酒能力、接客術が求められる。多くの場合、黒の短めのジャケットと黒ズボン、蝶ネクタイに黒の前掛けを着用し、襟にぶどうの房のバッジを付けている。わが国では社団法人日本ソムリエ協会が認定している。
公的なソムリエ・コンクールとしては、1980年から行われている日本ソムリエ協会、フランス食品振興会共催の「フランスワイン・スピリッツ全国ソムリエ最高技術賞コンクール」と96年から開催されている日本ソムリエ協会主催の「全日本最優秀ソムリエコンクール」がある。ワインや醸造に関する知識およびサービスの仕方についての筆記試験、ワインを試飲してそのブドウの品種や生産地を推理するテイスティング試験、与えられた料理にふさわしいワインを薦める口頭試験、そしてもっとも重要なサービスの能力が試される実技試験などが課される。全国大会で上位に入賞することが実力の証(あかし)となる。95年に日本で開催された「第8回世界最優秀ソムリエコンクール」において、田崎真也が日本人として初めて優勝した。
[佐藤秀良]
『浅田勝美著『ソムリエハンドブック』(1993・飛鳥出版)』▽『菅間誠之助著『ワイン用語辞典』(1998・平凡社)』▽『ジャン=フランソワ・ゴーティエ著、八木尚子訳『ワインの文化史』(白水社・文庫クセジュ)』
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