ゾハール(その他表記)Zohar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゾハール」の意味・わかりやすい解説

ゾハール
Zohar

ユダヤ教神秘主義の一種であるカバラ古典。 Sēfer ha-Zohar (輝きの書) と呼ばれ 1280年代に出現初めは2世のシメオン・ベン・ヨハイの書とみられていたが,のちには 13世紀のモーセス・デ・レオンの作であることがほぼ確認された。新プラトン派流出説に基づいて,神の内的生命の内容を啓示する神智学の書である。そこでは,神は不可知なものとしてとらえられる。また,神は,まず原人間 (アダム・カドモーン) において自己を啓示し,その原人間は理性,愛など 10のセフィロート (数) から成り,このセフィロートからまず純粋形相界が生じ,次に天界が,最後に,物的,行為の世界が生じるとされる。

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